今季、横浜FMでチームキャプテンを務める天野。開幕戦は2点のリードを守り切れず、危機感を口にした。(C)SOCCER DIGEST

写真拡大

 チームキャプテンとして牽引する姿は、頼もしいの一言だった。

 横浜F・マリノスは今季、ふたりのキャプテンが就任した。クラブ全体を繋ぎ、クラブが大切にする価値観や姿勢を体現する「クラブキャプテン」を喜田拓也が、ピッチを中心に選手たちをまとめ、チームを勝利へ導く「チームキャプテン」を天野純が担っている。

 8月7日、横浜FMのホームとして行なわれたMUFGスタジアム(国立競技場)での鹿島アントラーズとの開幕戦。腕章を巻いてピッチに立った天野は、1−1だった18分に絶妙なクロスで谷村海那のゴールをお膳立て。58分にも谷村の得点をアシストし、絶大な存在感を放った。

 3−1でリードしていた69分にピッチを退いても、テクニカルエリアから積極的に選手たちを鼓舞。プレーが止まった時にはタッチライン際まで出て声をかけていた。試合は終盤に2点差をひっくり返され、悔しい敗戦となったが、これまで喜田のそういった行動を目にする機会が多かったなかで、チームキャプテンとしての天野の姿勢が見えた瞬間だった。
 
「3−1になった時点で勝たないといけない。周りは良いゲームだったと評価する人も多いですけど、去年も一昨年もスタートダッシュができなかったから残留争いに巻き込まれているので、これを良しにしてはいけないし、そこの危機感は少し足りない」

 13日のトレーニング後、改めて開幕戦をそう振り返った天野は、チームキャプテンとしての想いも語る。

「自分のプレーで引っ張るというところ、得点やアシストといった結果のところ、なんでもいいのでマリノスを勝利に導くことだけを考えてやっています」

 今季のプレシーズン中に35歳になった天野は、「プレーで引っ張ると言っていられる年齢でもないし、姿勢でも見せていきたい」とも続ける。

 横浜FMは次節、清水エスパルスのホームに乗り込む。「しっかり自分たちが(ボールを)保持できるところを見せたいですし、なんとしても3ポイントをゲットして帰ってきたい」と意気込んだ背番号40は、チームを勝利に導びけるか。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

【画像】ゆうちゃみ、鈴木亜美、日向坂や乃木坂の人気メンバー、加護亜依ら豪華タレント陣が来場、Jのスタジアムに華添えるゲストを特集