井上祐貴が語る『風、薫る』横沢役「りんへのアプローチは少し暑苦しい。よくも悪くも自分に自信がある人物」
見上愛さんと上坂樹里さん主演の連続テレビ小説『風、薫る』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。明治期に看護師という職業の確立に貢献した大関和さんと鈴木雅さんをモチーフにしたバディドラマ。見上さん演じる一ノ瀬りんと、上坂さん演じる大家直美の2人が、患者や医師との向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがて“最強のバディ”になっていく物語。
主人公の一ノ瀬りんのことを気に掛ける新聞記者・横沢公輔を演じるのが井上 祐貴さんです。
横沢は、りんが新潟で出会った新聞記者。何かとりんのことを気に掛ける。自分の信念に従い、後先考えずに行動してしまうところがあり、りんに何度も求婚する。新潟の村での赤痢感染拡大を取材したのち、上京。東京の新聞社で働くようになった横沢は改めてりんに求婚しました。
8月13日に放送の第99回で、りんがシマケンを選んだことがわかった横沢は、りんに「やっぱり面白い人だなあ。わざわざまっとうな道を外れるとは」と話して去っていきました。
井上祐貴さんがコメントを発表しました。
引き出してもらった
――横沢公輔という役柄について、どう思われましたか?
横沢公輔役が僕に決まる前から、現場のスタッフさんの間ですごくユーモアがあるラテン気質のようなオープンな役柄で、いったい誰が演じるのだろうと話題になっていたという話を聞きました。
僕も何度か役柄のご説明をいただいたとき、今までに演じたことのないキャラクターだったのでうれしかったですし、新しい自分を知れるのではないかと思うと演じるのがとても楽しみで、やりがいのある役をいただいたと思いました。

(『風、薫る』/(c)NHK)
『風、薫る』を拝見していて、横沢のような陽気なキャラクターはいないように感じたので、いい意味で一風変わった風が吹かせられるような存在になればいいなと思いながら演じました。
新潟ロケうれしかった
――新潟や他の土地でのロケ撮影もありましたね。
“朝ドラ”は2回目の出演なのですが、前回の『虎に翼』は家のシーンが多く、ロケは今回が初めてだったのでうれしかったです。新潟ロケでの日本海に向かう道を歩くシーンは、監獄署から出てすぐのテンションが上がっている横沢という認識で演じました。
また、東京から来たみんなに新潟の海を見せたくて誇らしい気持ちで紹介しているシーンでしたし、天気もロケーションもとてもよかったので楽しく演じることができました。
赤痢の避病院の近くで取材をしながら作業を手伝うシーンの撮影はとても暑い日でした。撮影をしていても大変なのに、当時、実際に医療に携わる方々はすべて人力で荷物を運び、暑くても顔を布で覆ってトイレなども自分たちで穴を掘って……と考えると本当に大変だったと思います。
「これは乗り越えられるのか?」と先の見えないような感情にもなる。赤痢の一連のシーンは、演じてみてとにかく大変さを強く感じました。
「少し暑苦しい」
――りんへの強めのアプローチに関してはどのように思いますか?
少し暑苦しいですよね。「そこまでいくかぁ」と思うことがありました(笑)。なにせ、横沢はよくも悪くも自分に自信があるものですから。自分と一緒になれば幸せになれると心の底から思っているし、口にも出しています。確か、りんへの求婚もこれまでで3回くらいしていますよね?
「結婚してください」という言葉をそんなに何回も言ったら「本気ではないだろう」とマイナスに思われてしまうのではと僕は考えるタイプなのですけれど、横沢はそう考えない。
そここそが、彼の魅力の一つなのかなと思いますね。今まで知っている感情は捨て、横沢としてその瞬間に感じたままを演じるようにしました。

