YouTubeチャンネル「守鍬 刈雄のお暇なら映画でも」が、「バックルームズ試写レビュー」を公開した。映画独自解説家の守鍬刈雄が、世界中のZ世代を熱狂させたホラー映画『バックルームズ』を取り上げ、これまでの常識を覆す新しい恐怖のあり方を紐解いている。

動画の冒頭で守鍬は、本作のメガホンを取った20歳のケイン・パーソンズ監督に注目する。同作はアメリカでの公開初週末におよそ120億円を稼ぎ、『スター・ウォーズ マンダロリアン&グローグー』を抑えて全米初登場1位を獲得。スティーヴン・スピルバーグ監督が『ジョーズ』で打ち立てた28歳という記録を大幅に更新し、全米週末興行収入1位を獲得した史上最年少監督になったという快挙を解説した。

続いて、本作が2019年にネット掲示板へ投稿された一枚の写真から生まれた都市伝説だと紹介。当時16歳だったパーソンズ監督が短編映像をYouTubeへ投稿したところ世界中で大ヒットし、瞬く間にハリウッドデビューへと至った異例の経歴を振り返る。映画本編については、家具店を営む主人公が、店の地下から黄色い壁と蛍光灯が続く不気味な異空間に迷い込む展開を映像とともに描写。「幽霊、悪魔、殺人鬼」といった恐怖を担保する対象が存在しない点を指摘した上で、「よくわからないけどここ怖くない?」という感覚から始まっていることが「ものすごくZ世代的」だと分析した。

若いホラー作家たちが、先輩たちの築いたルールに縛られず、ネット世代の感覚で大胆に恐怖を組み替えていると守鍬は語る。そして、若い観客たちがその新しい感性を支持している現状に触れ、「ホラー映画で本当に世代交代が起きているかもしれない」と結論付けた。旧来の文法から脱却し、「意味よりも感覚」を追求した次世代のエンターテインメントは、これからのホラー作品を楽しむ上での新たな指標となるだろう。

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