株価は調整局面に?

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「先行指標」としてのキオクシアHDの行方

 日経平均株価と、直近の「AI革命相場」を牽引していたキオクシアホールディングス(東証PRM 285A)は2026年6月22日にいずれも当面の天井を付けています。
 
 短期波動では、日経平均は3月31日に5万5558円という安値から上昇し、6月22日の7万2831円を付けました。今後もAI革命相場はあり得ると思いますが、少なくとも第1幕が終わりました。その第1幕の主役がキオクシアHDでしたが、日経平均と同じ日に史上最高値を付けて下落しています。

 相場の波動から見て、3月31日の安値から6月22日の高値まで、短期の日柄3カ月くらいで高値を付け、その上げ幅が2万2273円でした。この3分の1押しが6万5000円です。

 ですから前回指摘したように、この近辺で下げ止まれば、比較的調整局面は短く、年内にも出直し、6月22日の高値を奪回する可能性があるのです。

 ただ、7月17日の引け値ベースで、日経平均は6万5000円を割れており、3分の1押し近辺では下げ止まらない情勢になっています。もしそうならば半値押し、6万円近辺まで下げる可能性があります。

 今後の相場を読む上での先行指標はキオクシアHDの動きです。3月9日の安値、1万6850円から、6月22日の11万2700円まで9万5850円上げていますが、この半値押しが6万5000円近辺です。しかし、キオクシアHDはすでに半値押し以上に下落しています。

 これを見ると、日経平均もさらに下落するという動きで当分、東京株式市場は下落トレンドが続くということになります。

 なので、今後どのくらいの価格で、いつ底入れするかを読むことが大事になります。波動から言うと、日経平均は6万円割れくらいで底入れするのではないかと見ています。一方、日経平均よりもAI革命銘柄の方が打撃が厳しく、おそらくキオクシアHDはオーバーソールド、売られ過ぎになっています。

 ですから、キオクシアHDがいつ底入れするかも、日経平均を見る上での先行指標になります。

 日柄的には6月22日が天井ですから「3月またがり60日」で8月22日、または9月22日頃までで日柄調整、下落が終わり、底値圏での揉み合いに入るという展開が予想されます。

 前述のように、日経平均が6万円割れ近辺まで下落すると、AI革命銘柄の下落と歩調を合わせて日柄調整が長引きます。どんなに早くても2、3カ月、今後出てくる株価の行方を左右する情報次第では年内いっぱい調整するかもしれないという弱気トレンドになっています。

 6万5000円割れは一時的で、3分の1押し近辺で下げ止まって、調整期間はそれほど長引かないという場合が楽観シナリオ、半値押しで6万円、6万円割れくらいまで下げるとなると悲観シナリオになります。

 今、日米の株価ともに下落トレンドになっています。特にAI、ハイテク関連の下げが厳しい。例えば米国の代表的な銘柄がマイクロン・テクノロジーですが、6月25日に1255ドルで天井を付けています。
 
 これは6月3日の1089ドルに対してダブルトップになっています。これが7月16日に824ドルまで急落しました。直近の安値が6月9日の854ドルで、これを下回るというよくない動きになっています。800ドルを割れる展開の可能性もあります。

 日米のAI関連株は連動していますから、マイクロン・テクノロジーが下げ止まらないようなら、日本のAI関連株もさらに売られて、調整が長引きます。

 日米の株価が下落している第1の理由は、FRB(米連邦準備制度理事会)議長のケビン・ウォーシュ氏です。この人は今、盛んにインフレ対策を言っています。インフレ対策に重点を置くということは、利上げをするということですから、このことへの懸念が出ています。