【長野県知事選】県政課題①「人口減少」県境の村の現状「若い人は都会へどんどん出ていっちゃう」各候補者の訴えは…【長野】
8月9日に投票日を迎える県知事選挙。いまの信州が抱える県政の課題を4回のシリーズでお伝えします。
1回目のテーマは、深刻化する「人口減少」です。
信州の最北西部に位置し、新潟県に接する北安曇郡小谷村。
2000年に4008人いた小谷村の人口は、今年7月時点で2346人、約25年間で6割にまで減っています。
民間の有識者グループ「人口戦略会議」によると、小谷村は、2050年までの30年間で、20歳から39歳の女性の人口が半分以上減ると推計され、いわゆる「消滅可能性自治体」の1つに挙げられています。
村民・40代女性
「特急あずさとかも止まらなくなっちゃって(村内の)南小谷駅に。それもあってか、駅前が閑散としてるし、尻すぼみになっちゃっているので」
村民・50代男性
「(少子高齢化で)ボランティアに参加してくれる人が減ってきてるかな。その分、毎回参加している人たちには負担がかかっているんじゃないのかな」
村民・小学6年生
「1年生のころ20人だったけど、5人転校して1人(転入)してきたくらいで。めっちゃ転校して、遊ぶ相手とかがだんだん少なくなっていく」
中でもいま、村で大きな課題となっているのが「公共交通」です。
松本駅と新潟県・糸魚川駅を南北に結ぶJR大糸線。北陸新幹線が通る糸魚川駅から、観光客が小谷村へ足を運ぶ際にも利用される路線です。
しかし、JR西日本によりますと、このうち南小谷駅と糸魚川駅の間の1キロあたりの1日平均乗客数は、ピークだった1990年代の前半と比べ、9割近くも減少。年間の赤字は、2022年から2024年までの平均で6億円を超えています。
そんな大糸線の存続を巡っては、沿線自治体やJRなどが公共交通のあり方を検討。先週、3回目の会議が開かれ、住民や観光事業者からの意見が報告されました。
大糸線沿線地域公共交通検討会議 板谷和也会長(流通経済大学教授)
「住み続けられる地域にしていかないといけないですね。今後も継続して運行していただきたい、こういった住民の方々からの切実な意見をいただいたということで、これらについて我々の方で共有させていただきました」
大糸線のあり方を巡って、住民の意見交換会に参加している荻澤洋平さん(73)。荻澤さんは、村の観光連盟の副会長やスキー学校の校長を務めています。
観光業が大きな産業である小谷村にとって、大糸線は重要な資産だとして存続を願っています。
荻澤洋平さん
「(大糸線は)日本の、縦断する一番の線だと思ってるんですよ。そういった線があることによって、こういう地域が活性化してくれればいいなと思ってますけどね」
村の人口減少に対しては…。
荻澤洋平さん
「若い人はどこもそうだけどやっぱり都会へ、どんどんどんどん出ていっちゃうから、なかなか帰ってきてもそんなに職もあるわけじゃないから、難しいですよね 。小さい自治体だとどうしても限られたことしかできないので、(国や県に)援助してもらえればありがたいなと思ってますけどね」
長野県全体の人口も2001年をピークに減少を続け、2年前には200万人を割りました。
県が算出した予測では、74年後(2100年)には今の約4割、80万人以下になると予想されています。
加速する県内の人口減少に、知事選候補者の訴えは?
阿部守一候補(無所属・現職)
「緩和策については、やはり若い人たち、あるいは女性が希望を持てる暮らしやすい社会を作っていくということが必要だと思います。これは多くの県民の皆さまと一緒に県民会議を作って取り組みを始めています。一方で、適応の方は、これはかなり行政が仕組みの改革、そうしたことも含めて取り組まなければいけないと思っています」
武田良介候補(無所属・新人)
「直ちにすぐに人口減少を食い止めて、長野県だけで食い止めて人口増というふうにはいかないと思います。大きくは国全体の政治が変わらなければいけない。しかし、それに対して長野県政が人口減少に歯止めをかけるようにですね、医療や介護、教育、そういったものを充実させる、雇用を安定させる。そういうことが必要になってくると思います」
県知事選挙の投開票は8月9日です。

