現在、海外製のモーターサイクルが日本市場に数多く輸入されている。その中から2026年5月現在、注目度が高いとモトメガネ編集部が判断したモデルを紹介する。BMWからは伝統の水平対向2気筒エンジンを搭載したロードスターモデル「R1300R」だ!
Tester:横田和彦/桜井つぐみ Photo:関野 温

伝統の水平対向2気筒エンジンを搭載したネイキッド

BMWの個性ともいえる伝統的なボクサー(水平対向2気筒)エンジンは、重心を低く置けることや振動を軽減しやすいことなどが大きな特徴。BMWはそのエンジン形式を時代に合わせて進化させ、さまざまなカテゴリーのモデルに搭載してきた。R1300Rは、そのボクサーエンジンを搭載した最新のネイキッドモデルだ。

外観は水平方向にシリンダーが突き出した個性的なエンジンを中心に据えながら、アグレッシブなストリートファイター的な雰囲気を持つ。シャープなラインと凝縮感が織りなす車体構成は、現代のBMWらしい解釈だといえよう。

またがるとエンジンの塊感を強く感じる。ライダーの足元の下あたりに重心がギュッと集まっているようだ。始動時にはボクサーらしく車体が振られるが、走り出せば気にならない。クラッチ/シフト操作が不要なBMW独自の自動変速システム、ASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)の完成度は非常に高い。最初こそクラッチレバーがないことに不安に感じるが、走り出せば短時間で慣れる。

低回転域から生み出される図太いトルクが重厚感ある車体を押し出すと、押し引きのときに感じていた重さは消え去り、想像以上に軽快なハンドリング特性に。さらに速度を上げていくと、路面に押し付けられるような抜群の安定性が体感できる。それらが他にはないBMWの魅力。絶対的な安心感と信頼感に満ちた走行フィーリングが、多くの経験豊富なライダーに支持される理由なのだ。(横田和彦)

乗車前と走り出してからの印象の違いにビックリ!

フロント側に重さが集まっているようで、車体を起こすのが大変。支えているときはかなり緊張したけど、走り出してしまえば意外と普通なことにビックリ。安定しているから速度を上げても怖くなかった。でも止まる場面を想像すると、足つきとバランス面で勇気が必要。「いつか乗りこなしたい」と思った1台です。

小柄なつぐみちゃんにとって、BMW R1300Rはちょっと手強いサイズ感だった。
桜井つぐみ(157cm/42kg)が足付きをチェック!

シート高はそれほど高くないが、重量感があるため油断は禁物。バーハンドルの位置はやや低めだ。

桜井つぐみちゃんの場合、両足のつま先がギリギリ届く程度。

ライディングをアシストしてくれる機能も満載

低くセットされたライトカウルによる戦闘的なフォルムが特徴。
スクエアなメーター内に必要な情報を表示。
クラッチ/シフト操作を不要とするAUTOMATED SHIFT ASSISTANT(ASA)を搭載しているが、任意でシフトチェンジも可能。
左グリップ付け根のダイヤルで電子デバイスをコントロール。
スターターとキルスイッチは一体型。
多彩なライディングモードを搭載する空冷/水冷ボクサーエンジン。
リアはシャフトドライブとEVOテレレバーを組み合わせている。
走行状況に合わせて減衰力やバネレートを自動で調整する。

スペック

●全長 / 全幅 / 全高 : 2,125mm / 835mm / 1,090mm
●装備重量 : 244kg
●ホイールベース:1,510mm
●シート高 : 810mm
●エンジン型式:空/水冷4ストローク2気筒DOHC4バルブ
●総排気量 :1,300cc
●最高出力 :107kW〈145PS〉 / 7,750rrpm
●最大トルク:149N・m / 6,500rpm
●ブレーキ形式:前後ディスク(ABS)
●タイヤサイズ(前/後):120/70 ZR17・190/55 ZR17
メーカー希望小売価格 (消費税込):2,119,000円