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今年3月、奈良公園“出身”とみられるシカが大阪市内に迷い込み、大阪・能勢町の宿泊施設に保護・飼育されることになった騒動があったが、最近、奈良公園のシカが増えすぎ、周辺の住宅街に出没して問題になっているという。

今月16日、保護活動などを行う「奈良の鹿愛護会」がシカの頭数調査を奈良公園で行った。保護活動の基礎となる統計を作成するために1953年から毎年調査しており、ここ数年は右肩上がりで増加。10年前は1180頭だったが今年は過去最多の1687頭だった。

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シカの増加は奈良公園の過密化を招き、追い出されたシカが市街地に出没するようになり、シカが交通事故に巻き込まれるケースや、農地が荒らされる被害が出ているという。

ところで、なぜ奈良公園のシカの頭数が増えているのか。

「過剰なエサやりが原因といわれています。奈良公園のシカといえば、観光客が『鹿せんべい』を与える姿が思い浮かびますが、インバウンド増加で鹿せんべいが売り切れることもあり、禁止されているのに、鹿せんべい以外のエサやりをする人がいる。鹿せんべいより栄養価の高い食べ物によってシカの死亡率が低く抑えられ、妊娠率が高く維持されるため、頭数が増えているといいます」(地元情報誌編集者)

一方、愛護会の中西康博副会長は「自然の摂理といいますか、過密になりすぎて減少する傾向に入るのかなと思われます」と、奈良公園のシカの頭数はピークを打ったとの見通しを示しているが、今後、増え過ぎたシカが適正な数に戻っていくのか注目される。