eスポーツキャスターの山野智三氏が自身のYouTubeチャンネルで「「才能だけで勝てる時代は終わった」プロゲーマーに求められるメンタルサポートの重要性」を公開した。動画では、プロeスポーツ選手が抱える過酷なストレスの実態と、業界全体に求められるメンタルケアの必要性について提言している。

山野氏は、2023年の海外メディアの調査データを引用し、「プロeスポーツ選手の35%が明確なうつ症状を報告している」と、衝撃的な事実を指摘。プロとして活動する選手の約70%が深刻な精神的ストレスを経験しており、これは一流のプロサッカー選手やラグビー選手と全く同じレベルの心理的プレッシャーであると語る。

動画内では、イギリスのチチェスター大学による研究結果に触れ、選手を追い詰めるストレス要因が「51種類」に上ることを紹介。ゲームの技術的変更への適応、20代半ばで引退の危機に直面するキャリアの短さ、匿名の観客からの批判や誹謗中傷など、デジタル空間ならではの過酷な環境を説明した。さらに、1日8時間から12時間という長時間の練習が、肉体的な限界という「物理的なブレーキ」を持たないため、深刻な「燃え尽き症候群」を引き起こしていると警鐘を鳴らす。

また、極限のプレッシャーによって脳の無意識の処理が解除され、大舞台でアマチュアのようなミスを連発してしまう現象についても解説。解決策として、デンマークの「Astralis」やシンガポールの「Paper Rex」といった海外のトップチームが、パフォーマンス心理学者やメンタルコーチを採用して成功を収めている事例を取り上げた。

最後に山野氏は、もはや個人の精神力や一部のチームの資金力に頼るのではなく、プロリーグの参加条件としてメンタルケア体制を義務付けるなど「業界全体で『心のインフラ』を構築すること」が必要だと強調。eスポーツ産業が持続的に成長するためには、選手の心身を守る科学的なアプローチが不可欠であると訴えかけた。

チャンネル情報

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