阪神・才木浩人 被弾の相手を称賛「投げミスはやっちゃいけない。それを仕留めるダルベックはさすが」
◇セ・リーグ 阪神2―4巨人(2026年7月24日 甲子園)
阪神は24日、巨人戦(甲子園)で延長10回の激闘の末に2―4で敗れた。先発・才木浩人投手(27)は9回4安打2失点と粘投するも、「あと1人」からまさかの逆転2ランを被弾。10回には岩崎優投手(35)もルーキーの小浜に決勝弾を浴びた。チームは前半戦最後の3連戦、首位攻防第1ラウンドで痛恨の逆転負け。貯金10に戻り、宿敵とは同率首位となった。
まさかの一発攻勢に沈んだ。スコア2―2で迎えた延長10回1死二塁。2番手でマウンドに上がった岩崎がカウント1―1から投じた3球目だった。やや高めの直球をルーキーの小浜に痛打された。伏兵に食らった痛恨の被弾。今季最多4万2647人が詰めかけた甲子園球場はため息に包まれた。
「また切り替えてやるしかないです」
ベテラン左腕は言葉少なにロッカールームへと引き揚げた。7月8日巨人戦以来、今季2本目の被弾。昨季から実に3本連続で巨人戦で被弾した。ただ、悪夢のはじまりは「あと1球」からだった。1―0で迎えた9回2死三塁。カウント2―2だった。ゲームセットまであと1死に迫りながら、先発の才木はダルベックに逆転2ランを浴びた。
「ずっと1―0っていう展開の中で、ピンチでもしっかり三振で斬って抑えられていましたけど、やっぱり最後の最後でああいう1球が凄い悔いが残る」
8回までは無失点投球を展開。しかし最後に暗転した。巨人戦10連勝中だった高卒10年目右腕は打球の着弾点を確認した直後、その場で膝から崩れ落ちた。一人では立ち上がれず、佐藤輝に支えられながら再びマウンドへ。続く大城を見逃し三振に斬ったが、目の前にあった白星は手元から逃げていった。
ダルベックに対しては好相性を誇っていた。試合前時点で今季は11打数1安打。それでもチームとしては5本塁打を献上していた“天敵助っ人”に最後の最後でやられた。「押し切っていけるっていう気持ちでいきましたけど、やっぱりああいう投げミスは1点差でやっちゃいけないところ。それを仕留めてくるダルベックはさすが」。悔しさをにじませながらも相手を称えた。
ただ、9回4安打2失点の粘投。今季最多タイの130球の熱投だった。13三振を奪い、自身初のシーズン4度の1試合2桁奪三振も記録。権藤博(中日)に並ぶ歴代1位の巨人戦11連勝は次回に持ち越し。藤川監督は「野球をやっていると必ずそういうことがあるけれど、引きずる必要は絶対にない。また調整して備えてくれた」とねぎらいの言葉をかけた。悔しさを胸に再び勝利をつかみに行く。(山手 あかり)
○…阪神は9回に逆転され、一時追いつくも延長戦で敗戦。今季この試合まで、8回終了時点でリードしていた展開で42勝0敗1分けと敗戦が一度もなかったが、今回が初黒星となった。
○…今季の逆転負けは22度目。前半戦の時点で、昨季の26度に迫る数字となっている。

