男子高生44人が女子中学生1人を1年間襲い続けた韓国の性暴行事件 加害者の個人情報晒した“私的制裁ユーチューバー”が「寛大な処分」求める
韓国で2004年に発生した集団性暴行事件の加害者たちの個人情報を無断で公開したユーチューバーが、控訴審で寛大な処分を求めた。
【写真】男子高生44人が女性中学生1人を1年間“襲い続けた”韓国の事件
7月23日、法造界によると、ソウル南部地裁・刑事控訴1部(キム・スンヨル部長判事)は、情報通信網法違反(名誉毀損)などの容疑で起訴されたキム被告の控訴審初公判兼結審公判を審理した。
YouTubeチャンネル「奈落保管所」の運営者だったキム被告は、2024年6月頃に複数の動画を通じて、2004年に慶尚南道・密陽(キョンサンナムド・ミリャン)で発生した女子中学生集団性暴行事件の加害者のものだとして、個人の名前や顔写真などの個人情報をオンライン上に暴露した容疑に問われている。
これにより、当時の加害者として指名された者たちが職場を解雇されるなどの「指摘制裁」をめぐる議論や、被害者の意思とは無関係に事件を再び公論化させた“被害者置き去り”など各種の物議が相次いだ。
この日、裁判部はキム被告に対し「動機はいったい何なのか。正義感なのか、経済的利益なのか」と問い詰めた。これに対しキム被告は「私の愚かさゆえでした」と頭を下げた。
続けて「自分が犯した行動の重さを痛感し、被害者に傷を負わせた過ちはどう取り繕おうと変わらないという事実を認めて反省している」としたうえで、「今後も被害回復のために努力し、二度と同じ過ちを繰り返さない。法を守り誠実に生きていく」と強調した。
キム被告側の弁護人も「被害者の一部と示談が成立し、残りの被害者に対しても追加で刑事供託を進めるなど、最後まで被害回復に努力を傾けている」とし、「社会で再び生活する機会を与えていただくよう切願する」と寛大な処分を求めた。

1審裁判部は今年1月の判決公判で、キム被告に懲役1年6カ月を言い渡し、40時間のストーキング治療プログラム履修などを命じた。
1審裁判部は「被告人は過去の密陽女子中学生集団性暴行事件に関連し、刑事罰を受けた者がほとんどいなかった点を知った後、加害者に恥をかかせるなどの私的制裁を加えるという歪んだ正義感に基づいて犯行に及んだ」とし、「サイバーレッカーはすでに危険水域に達しており、放置すれば私的制裁を助長して法治の根幹を揺るがす社会的な害悪が非常に大きい」と判決を下した。
なお、「密陽女子中学生集団性暴行事件」とは、2004年12月に韓国南東部・慶尚南道の密陽市において、男子高校生44人が女子中学生1人に対して約1年にわたって性犯罪を繰り返した事件だ。韓国では同事件を題材にした映画『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』が2014年に公開されている。
(記事提供=時事ジャーナル)

