北中米W杯は準優勝で終わったアルゼンチン。決勝後の振る舞いも問題視された。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 参加国が48か国に拡大された北中米W杯は、スペインの4大会ぶり二度目の優勝で幕を閉じた。

「なんと楽しいワールドカップだろうか...もしFIFAとアルゼンチンがすべてを台無しにしていなければ、の話だが」

 欧州メディア『euro news』が、「これはオンライン上で広く共有されている感情であり、多くの人々が今大会もまたサッカー文化をさらに傷つけたと感じている」と記す。

 決定的だったのは、0−1でスペインに敗れた決勝戦後の振る舞いだ。

 ナウエル・モリーナはロドリとすれ違い際に殴りかかろうとしたとみられており、これが発端となったか、両チームが小競り合いとなるなか、レアンドロ・パレデスはエリク・ガルシアを“のど輪”で突き飛ばし、さらにガビにも襲いかかった。

 FIFA(国際サッカー連盟)の規律委員会は倫理検察官を任命し、事実関係の評価にあたらせている。

 記事では、「アルゼンチン代表の行為は基本的な行動規範に違反し、またはサッカーないしFIFAの評判を損なうおそれのある行為と見なされる可能性がある」と指摘する。

 大会を通じて、アルゼンチンに関わる問題にも言及する。

アルゼンチン代表を応援することは、ますます居心地の悪いものになっていた。アルゼンチン代表とそのサポーターは、いずれも悪い意味でバイラルとなった。人種差別的なチャント、エジプトとのラウンド16における審判の偏った判定をうかがわせる疑惑の決定、イングランドとの準決勝後の『Las Malvinas son Argentinas』(フォークランド諸島はアルゼンチンのものだ)と書かれた横断幕の掲示など、その事例は枚挙にいとまがない」
 
 この結果、ワールドカップでアルゼンチンは有利な判定に助けられているなど陰謀論がオンライン上で広く拡散され、そうした感情を示すAI生成の動画や画像も見られた。

 さらに「Argentina Out(アルゼンチンを追放せよ)」という署名活動にも発展。W杯から永久に排除することが求められた。

 署名の文章では、FIFAと審判が「リオネル・メッシとアルゼンチンに有利なよう偏っている」と非難したうえで、こう続けている。「なぜ世界の残りの国々が出場する必要があるのか。優勝国はすでに決まっているというのに。アルゼンチンをワールドカップから除外し、他のすべての国々に公平なチャンスを与えよ」。

『euro news』によれば、現在は締め切られているこの活動は、2300万件を超える署名を集めた。正確には2331万6108件だ。

「最も印象的なのは、ギネス世界記録にあと一歩まで迫ったという事実だ。最多署名数のギネス世界記録は2431万9181件。1997年に立ち上げられた『ジュビリー2000』運動のものである。同運動は、2000年の終わりまでに最貧国の返済不可能な債務を帳消しにするよう求めたキャンペーンだ」

「Argentina Out」には、1週間も経たないうちに170か国以上から2300万人以上が署名。それだけアルゼンチンに対しては、多くの人々が嫌悪感を覚えていたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】大乱闘騒ぎの発端となった決定的瞬間…モリーナが通り過ぎるロドリの胸部にパンチを見舞う!