脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「最近、ぼくは、こういう「お猿さん」になっている。」と題した動画を公開した。動画では、茂木氏が最近怒らなくなった理由と、世間の事象に対する独自のスタンスについて語っている。

学生時代はよく怒っていたという茂木氏だが、最近はその傾向がなくなったという。理由として「過去の経験からあまり怒っても意味がないと分かった」ことと、「自分の日常が過酷すぎて怒る暇がない」ことの2点を挙げた。経験を積む中で、自分がやるべきことや努力をフォーカスすべき対象が見えてきたものの、タスクが手元から溢れている状態だと説明。朝から晩まで一生懸命取り組んでも終わらない戦場のような毎日のため、世の中の事象について「あーだこーだ言ってる暇がない」と明かした。

一方で、X(旧Twitter)やニュースサイトなどで世の中の動向を見ることは好きだと語る。その絶妙な距離感を「お猿さんが山の中から人里を見ているような感じ」と独特の表現で喩えた。このモチーフは、自身が東京大学の学部時代に箱庭療法を学んだ際に出てきたものだという。

現在の自身を「山の中でやることがいっぱいある」猿になぞらえ、政治や文化など様々な事象に腹を立てている人々に対して「暇なんだよなと思ってしまう」と本音を吐露。忙しい日々の中で独自の境地に達したことを示し、「そういうお猿さんになっています」と穏やかな表情で締めくくった。

チャンネル情報

一人ひとりの「個性」が活かせて、「自由」で、「創造的」な生き方ができるように、応援するような発信をしていきたいと思います。複雑な現代を生きるための、科学、社会、本、音楽、映画、文化、芸術、人間、コメディを扱う総合的な脳の教養のチャンネルです。人間の脳のこと、人工知能のこと、創造性のこと、個性のことなどを考えます。