片付けなきゃ、毎日きれいにしなきゃという考えから、片付けのハードルを無意識に上げていませんか? 「片付けについての思い込みを手放して、家も心もずいぶんラクになりました」。そう語るのは、3児の母で整理収納アドバイザー1級の高岡麻里恵さん。収納上手の高岡さんが「やめてよかった」ことを3つご紹介します。

「毎日きれいにしなきゃ」という思い込みをやめた

以前の私は「その日のうちに片付いていない=ダメ」というルールを、無意識のうちに自分に課していました。しかし、子育てや仕事、日々の家事に追われるなかで、毎日完璧な状態を保つのは現実的ではありません。できなかった日は、自己嫌悪に陥っていました。

【写真】子どもも片付けやすいアウター収納

そこで思いきって、「散らかる日があってもよい」「平日は最低限、週末に整えばOK」と基準をゆるめてみることに。すると、気持ちがふっと軽くなりました。そして、片付けへのハードルも下がり、結果的に家事にとりかかる時間も増えていったのです。

家族に「同じレベルの収納を求める」のをやめた

「どうして戻してくれないの?」「何度言っても片付かない…」と、昔は家族に対して少し不満を感じることもありました。でも、本格的に見直してみると、家族に合っていない仕組みだったと気づきました。

たとえば、大人の身長・目線で決めた収納は、子どもにとっては高すぎたり、見えづらかったりします。しまう場所が多すぎたり、ルールが複雑すぎることも原因です。そこでわが家では、

・収納の位置を下げる
・定位置を減らす
・迷わず戻せる収納にする

ように修正。それだけで自然と片付く日が少しずつ増えていきました。よい意味で家族への過度な期待をやめたことで、自分の心にも余裕が生まれました。

理想の収納をマネするのをやめた

SNSや雑誌にはすてきな収納アイデアがたくさん並んでいます。以前の私もすぐにマネしては、うまくいかずに落ち込んでいました。そのときに気づいたのは、おしゃれで整った収納でも、今の家族構成や暮らし方に合っていなければ続かない、ということ。

そこでやめたのが「収納の正解を探すこと」です。

・今、どんな収納で困っているのか
・どこの家事動線が悪くなっているのか
・自分はどこまでなら無理なく続けられそうか

この3つを基準に考えたり、ほかの方のアイデアも見るようにしました。理想を追いかけるのをやめたら、片付けは「がんばるもの」ではなくなって、暮らしやすくなりました。

少し肩の力を抜いたら、片付けがラクになった

片付けがうまくいかないと、つい「もっとがんばらなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちです。ですが、家が整わない原因は努力不足ではなく、今の暮らしに合っていないやり方を続けているだけかもしれません。

「毎日片付けなければいけない」という思い込みを手放す。家族に完璧な家事を求めない。理想の収納を追いかけすぎない。この3つを意識してほんの少し肩の力を抜くだけで、片付けはぐっとラクになり、家も気持ちも自然と整っていきました。