40代、「心と時間に余裕がない」「今の仕事で大丈夫?」…仕事・家事・育児の切実な悩みをほぐしラクに生きるヒント3つ
音声配信メディア「Voicy」の人気パーソナリティで、エッセイ本『からまる毎日のほぐし方』をもつ尾石晴さん。中学生と小学生のお子さんを育てながら、会社経営や大学院での勉強もこなしています。そんな尾石さんに、40代以降の女性が抱える「リアルな悩み」を3つ質問。心の余裕のもち方や家事分担、今後のキャリアなど、毎日のモヤモヤを前向きに変えるヒントを伺いました。

忙しいとついイライラ…余裕のある母でいるためにはどうしたらいい?

仕事と家庭の両立や、心の余裕のなさ、キャリアの選択まで…編集者として働く40代女性3名のリアルな悩みに、尾石さんが解決の糸口を示してくれました。
Q1:心と時間に余裕がないと、つい子どもをしかったり、夫にキツくあたったりして、自己嫌悪に陥ります。余裕のある母でいるためのヒントはありますか?(45歳・小1母)
A1:自分の「余裕」が生まれる条件を知るとラクに!
尾石さん自身も、焦っていたり、やるべきことに追われていたりすると、家族に対してイライラした雰囲気を出してしまうことがあるそう。それでも、いつも余裕のあるお母さんでいるために、自分の「余裕」を生んでくれる条件を知ることが大切だといいます。
「スケジュールに余裕があれば大丈夫なのか、だれかが家事をやってくれるとよいのか、それとも通勤時間に座れるといった体力的なことなのか。自分の余裕を生んでくれるファクターがなにか考えるのがおすすめ」(尾石さん、以下同)
まずは自分の余裕をつくるポイントを見極めたうえで、重点的にフォローできるスケジュールやお金の使い方を設定。そういった工夫をすることでイライラを減らしているそう。
「ちなみに、私は『時間』の余裕を意識しています。スケジュールとスケジュールの間に空白がないと疲れてしまうタイプで、予定の間にあらかじめ自分時間をブロックしています」
夫に家事を率先してやってもらう方法は?
Q1:夫に家事をしてほしいとき、どう要望を伝えていますか?また、行動に移してもらうまでにどうお願いをしますか?(43歳・5歳の母)
A2:家事を「頼む」のではなく、得意なことを「割り振る」感覚が◎
尾石さんは、なんと「お願いも要望もしたことがない」のだとか。
「夫婦であっても他人なので、コントロールはできません。たとえば『朝食の支度をしてほしい』と思っても、夫が料理に興味がなかったり、一度もしたことがなかったりすると、要望はとおらないと思います。『その家事をしてくれたら私はラクだ』という正当性だけで、人は動けません」
そこで、ピンポイントなお願いごとを考えるのではなく、家事や育児のうち、相手が得意なことやストレスを感じないことを見極めて分担するそう。そのような「割り振る」感覚で、13年かけて調整をしてきたといいます。
「夫は子どもと遊ぶのが好きですし、プランニングや家電を直すのも得意。一方、忙しい平日に料理をするのは几帳面な性格なので向いていません。ですので、家事全体で彼が得意としていて、興味関心があることを割り振ります。もし夫婦ともに苦手なことがあれば、外注すればOK。合意していれば家計費からお金も出しやすいはずです」
40代からのキャリア、転職または在留…どう動く?

Q3:「これ以上出世が見込めない」と感じたら転職を考えていました。しかし、年齢を重ねるにつれ選択肢が狭まる気がして、40代がラストチャンスかと思うことも。どう気持ちが変わったら動くべきでしょうか?(42歳・小1母)
A3:働き方自体が変わるフェーズ。スキルを貢献できる部署があるなら、必ずしも転職する必要はないかもしれません
この問いに、尾石さんは「そもそもの働き方が変わるサインではないか」と指摘します。
「40代や50代手前になると、成長一筋で登っていく仕事の進め方ではなくなってきます。求められるスキルも、個人の成長より自分のもつスキルでどう周りに影響を与えるか、渡していくかというフェーズに変わっていくのだと思います」
「なにかを始めなければ」「今変わっておかなければ」と焦るのは、これまでのキャリアとリズムが違うから。それは転職をするタイミングというより、仕事のやり方や成長の仕方が変わってきているサインだと尾石さんは考えます。そのうえで、今の会社に残っていても、若手の育成をしたり、自分のスキルを貢献できる部署があったりするならば、必ずしも転職する必要はないかもしれない、と話します。
「年齢とともに選択肢がなくなっていくと感じるのは、悪いことではなく、仕事の進め方を見直したり、他者に渡せるようになったりするサインだと思いました。迷ってしまうのは会社側のタイミングではなく、ご自身の仕事への向き合い方が変わる時期だから、という可能性もあるのではないでしょうか」
家族との関係も、仕事との向き合い方も、まずは「自分を知ること」から始まるのかもしれません。尾石さんのアドバイスをヒントに、日々の暮らしを少し見直してみてはいかがでしょうか。
※ この記事は2025年9月にvoicyチャンネル「明日のわたし研究所 by ESSE」で放送した内容を再編集して記事化しています
