セブンイレブン、レジ横の「焼き立てパン」はヒットなるか?ドーナツは撤退も…5000店に拡大の計画も
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
最近じわじわ話題になっているのが、セブンイレブンの「セブンカフェベーカリー」。“セブンの焼き立てパン”と言えばわかりやすいかもしれません。これは店内で1個数分の最終焼成を行うことで、まるで焼き立てのような香りや食感を楽しめるもの。レジ隣にあるホットスナックに並ぶ形で登場しています。
そこで今回はそんな疑問の少しでもこたえられるような話をしようと考えました。セブンの焼き立てパンの魅力をご紹介しながら、ヒットのカギを握る商品がどのようなものなのかを考えてみたいと思います。
◆おしゃれな紙袋に驚いた
セブンカフェベーカリーは大きく分けて3種類あります。お店で焼いたパン、お店で揚げたカレーパン、お店で揚げたドーナツ。
セブンではこれまでにもドーナツ商品の撤退(2014〜2017年)やカレーパンのギネス記録認定(2024年)など、数々のトライ&エラーを重ねてきているため、何が売れるのか? というマーケティング力はかなり高いことが想像できます。
またパンを包む紙袋のデザインを見ると、シンプルながらもおしゃれ。売れるパンの条件を十分に熟知してそう。
提供される商品はエリアや店舗ごとに異なりますが、私が一通り食べてみた中で特に気になった商品を並べてみました。
◆おいしさのポイントは、“フワじゅわ感”
専門ベーカリー、スーパーのインストアベーカリー、ホテルの朝ごはん、カフェ……。日本でおいしいパンを探そうとすると、どこもレベルが高いのが正直なところです。
つまり今の日本は、おいしいパンが種類豊富でそろい、しかも手軽な価格食べられるパン天国。そんな中、セブンで特に心に残ったものを並べてみました。
食事系で気になったのは、メロンパン、明太フランス、フレンチトースト。メロンパンはサクッと軽やかな食感にバターの香ばしさが加わり、焼き立てのおいしさが際立ちます。また明太フランスとフレンチトーストは一口食べた時のふんわり感と、口の中に入れた時のじゅわっとした食べ心地が魅力的です。
ズバリこの3つに共通しているのは、“サクじゅわ感”。大ぶりでありながらも食べやすさにこだわって開発された人気パンが、焼きたてのような状態で提供されるのはコンビニ商品としては画期的と言えるでしょう。
しかしながら競争の多いパン業界において、これらの定番商品だけでは継続的なヒットにはなりません。セブンとしてもそれを見越しているのか、次なる秘策がすでに登場しているのです。
◆人気の火付け役は、ずっしり重いアメリカンクッキー
●「お店で焼いたチョコクッキー」200円
●「お店で焼いたブラッククッキー」260円
SNSでの反応を見ていくと、もっとも評価が高そうなのが「クッキー」。クッキーと言ってもどこにでもありそうなタイプではなく、ずっしり重い厚めのアメリカンクッキーです。温かい状態で口の中に入れると、ほっくりしっとりチョコのとろけるような食感がたまりません。
これぞ、「こういうのを食べたかったんだ!」と叫びたくなるような満足感。他の競合品を見てもコンビニやスタバなどで販売されている大判クッキーよりもはるかにワクワクするビッグサイズで、クッキー界に現れた彗星と言いたいところです。うーん、おいしい!

