OBS

写真拡大

「連鎖するように燃えていた」――。大分市佐賀関で18日に発生した大規模火災では、住民が相次いで避難する中、激しい炎が住宅地をのみ込み、これまでに170棟以上が延焼しました。20日現在も消火活動が続いており、県と自衛隊が空からの消火支援を行っています。

【写真を見る】「連鎖するように燃えていた」住民108人避難 大分市佐賀関で大規模火災 170棟以上延焼中、消火活動続く

住民「炎が連鎖のように…」

避難した住民は、当時の状況について次のように話しています。

「どんどん炎が迫ってきて、『逃げてください』と言われてここまで来ました。初めてのことで怖かったです」

「『近所で火事だ』と声を掛けて、貴重品を持って逃げるのが精いっぱいでした」

「連鎖するように燃えていきました。家に行ってみないと分からないけれど、何も残っていないだろう」「もう手の付けようがない状況でした」

「危ないから逃げてくださいと言われ、何も持ち出せませんでした」

170棟以上が延焼中

火災は11月18日午後5時43分ごろに発生し、現在も消火活動が続いています。火は周辺の山林10か所や、1.4キロ離れた無人島にも燃え移り、焼失面積はおよそ4万8900平方メートルに及んでいます。

大分市によりますと、連絡が取れなくなっている男性(76)が住んでいた火元とみられる建物から1人の遺体が見つかっており、警察が身元の確認を進めています。

人的被害は、死者1人、安否不明1人、軽傷者1人(大分市の50代女性・気道熱傷の疑い)となっています。

ライフラインにも影響が出ており、佐賀関地区では約270戸が停電(20日午前7時時点)。幸ノ浦地区では2戸で断水が発生し、給水車の派遣や給水袋の配布が行われています。

県と自衛隊が消火支援 避難者108人に

県は、火災発生当日の18日午後6時24分に大分県災害対策連絡室を設置し、同日午後11時に大分県災害対策本部へ移行しました。

19日には災害救助法の適用を決定し、大分県防災ヘリや熊本県防災ヘリによる空中消火が開始されました。さらに19日午前9時には自衛隊に災害派遣を要請し、20日午前6時30分からは自衛隊ヘリによる消火活動も始まっています。

避難者は、佐賀関市民センター内の佐賀関公民館に70世帯・108人が避難(20日午前7時時点)。18日午後11時には最大で121世帯・180人が避難していました。