JRT四国放送

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野球の世界では、「バッターは打率3割打てば一流」、それが4割ともなれば夢の大記録です。

NPBでもいまだ達成者のいない大記録、その大記録に迫っている選手が徳島インディゴソックスにいます。

打撃覚醒の秘密に迫りました。

■前期優勝の原動力「この男のバットが止まらない」

この男のバットが止まらない。

リーグ前期を圧倒的な強さで優勝した、徳島インディゴソックス。

その原動力となったのが。

(場内アナウンス)
「1番センター、笹浪竜 背番号9」

■驚異の打率「4割1厘」

笹浪竜選手。

前期35試合すべてに出場し、リーグ日本人初のサイクルヒットを記録するなど大活躍。

前期MVPにも輝きました。

打率は前期終了時点で、驚異の4割1厘です。

(徳島インディゴソックス・笹浪竜 選手)
「前期やってきたことがつながったので、結果になったのかな」

北海道出身の24歳。

東北福祉大学からインディゴに入団し、現在2年目です。

走・攻・守、三拍子揃った外野手としてチームをけん引します。

■「誰も到達していないところへ」監督も期待

(徳島インディゴソックス・岡本哲司 監督)
「足も速い、フォアボールも選べる、高い打率が残せる」
「いま4割1厘、誰も到達していないところに向かってほしい」

目指すシーズン打率4割は、四国アイランドリーグ創立以来過去20年間、誰も達成したことがない数字です。

「何をつかんだんだ」
「教えてくれない」
「企業秘密」
「あとはどうやってつかむか」

今や「異次元」の境地に挑む笹浪選手ですが、最初からこうだったわけではありません。

入団1年目の昨シーズンは、打率2割8厘と今季の半分の数字でした。

■コーチも太鼓判

(徳島インディゴソックス・橋本球史 コーチ)
「覚醒した今までのものが、やっと形になった」
「去年は上半身で手打ちだったものが、下(下半身)が使えるようになって、見極められる」
「結果としてボール球に手を出さなくなり、甘い球を待てるようになった」

■「打撃覚醒のポイントは?」本人が自己分析

(徳島インディゴソックス・笹浪竜 選手)
「元々重心高くて上からはたくバッティングだったが、上半身を意識せず、下半身を振り始めに落とす感じ」
「足を使う感覚がわかって、打てるようになってきた」

打撃覚醒のポイントは「下半身」

オフシーズンに通常より長いバットを振り込み、下半身を使う感覚をつかみました。

これにより、球をとらえる確率があがり鋭い当たりが増えたため、今シーズンのヒット量産へとつながっています。

(徳島インディゴソックス・橋本球史 コーチ)
「あんま打率を気にして小さくなるより、ガンガン打って最多安打とってほしい」

(徳島インディゴソックス・笹浪竜 選手)
「自分では正直楽しくないです。5打席まわってきて2本打っても(4割)維持しかできない。打率上がる方が楽しい」
「2本試合中打つことは、そこそこ大きいこと。1番打者は5打席まわってくる。正直そんな楽しくないプレッシャーもある」

■夢の大記録に向け「後期戦」スタート

迎えた6月28日・土曜日。

愛媛での後期開幕戦です。

■後期初ヒットを放つも…

1番センターで先発出場した笹浪選手は、1打席目凡退し、迎えた第2打席。

変化球に食らいつき、センター前ヒット。

後期の初ヒットを放ちます。

さらに足でも見せます。

すかさず盗塁を決めると。

キャプテン今村がタイムリーヒット。

先制点のホームを踏みます。

■4割を切った打率

しかし、その後は快音が聞かれず、この日5打数1安打。

打率は4割をきり、チームも後期初戦を落としてしまいました。

■翌日の試合で再び4割

(徳島インディゴソックス・笹浪竜 選手)
「毎試合、毎試合、同じ内容になることなく、自分の中で修正点を見つけながら」
「悪いところ直してやっていきたい」

その言葉通り、翌日の2戦目では5打数3安打、ホームランも放ち、打率も4割台へ復帰しました。

■4割の先にドラフト指名

リーグ初、夢の4割達成。

そしてその先の、ドラフト指名へ。

笹浪竜選手の勝負の夏が始まります。

(徳島インディゴソックス・笹浪竜 選手)
「ドラフトかかるためにやっているので、守備も走塁もまだまだなので、全部底上げして」
「打率は4割以上」