XFN―ASIAによると、中国政府は、中国人民銀行(中銀)の投資部門である中国中央匯金投資を通じて、中国再保険集団に40億ドル(約4800億円)超の公的資金を注入した。これは地元経済紙「21世紀経済報道」が伝えたもの。中国再保険集団は、海外の再保険会社との競争力強化を目指す。この公的資金は中国の外貨準備が充てられる。

  この公的資金注入で、中国人民銀行傘下の匯金投資が、再保険集団の筆頭株主になる。一方、この出資金で、再保険集団は子会社の中国財産再保険や中国大地財産保険などへの持ち株比率を引き上げる。再保険集団は国内再保険市場の90%を支配しており、今年上期に前年同期比12.8%増の125億7000万元(約1900億円)の経常収益を上げているが、急速に拡大する市場の需要に十分対応できていないという。来年には香港と上海の両市場で株式上場を計画している。【了】