ハロウィン近し 東京・渋谷は「無法地帯」 改造車が列、外国人も禁止守らず飲酒

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 ハロウィン直前の週末を厳戒態勢で臨んだ東京・渋谷を番組が取材すると、禁止されている路上飲酒や警察が出動するトラブルが相次ぐなど、深夜の渋谷は“無法地帯”となっていました。

【画像】深夜に外国人“路上ダンス” パトロールに懇願「見逃して」

■泥酔で救急搬送 非常ベルで一時騒然も

 例年、多くの人が集まる渋谷ハロウィン。過去には酒に酔った若者たちがトラックを横転させる事件や、暴行や痴漢で逮捕者が相次ぐなど多くのトラブルが起きています。

 そんななか、渋谷区は今年から渋谷駅周辺の路上などでの飲酒を通年で禁止。規制エリアも大幅に拡大しました。違反者への罰則はありませんが、渋谷区は委託した警備会社によるパトロールを強化。番組がパトロール隊に密着してみると…。

パトロール隊
「ソーリー」男性
「もっと早く声かけてくださいよ。一口しか飲んでないです」
「路上がダメなんですか?」パトロール隊
「路上がダメ」男性
「今思い出しました」
「見なかったことにしてくださいよ」
「最後にもう一口飲んじゃだめですか?」女性
「飲み切ればいいですか?飲み干し切ればいい?」パトロール隊
「僕たちはそういうのはおすすめしていないので。5時までは飲めないので、よろしくお願いします」女性
「わかりました。ありがとうございます。すみません」

 禁止されている路上飲酒をする人を次々と発見。さらに、泥酔した女性が運ばれて行きます。

 近くで状況を見ていた人によると、女性は近くの居酒屋を出た後、泥酔して倒れこんでしまったと言います。

 その直後に非常ベルが突然鳴り出しました。先ほど処置をしていた救急隊が見に行きました。警察も合流し現場周辺は騒然となりましたが、結局、異常は見られなかったということです。何者かによる“いたずら”だったのでしょうか。

■マナー啓発→条例で禁止 次は罰金?

 夜が更けるにつれ、渋谷は無法地帯と化していきます。渋谷スクランブル交差点の近くの路上には「駐車禁止場所」にもかかわらず、改造車が列をなしていました。なかには車から降りて車道側に身を乗り出す人も見られました。

 そんななか、ひと際多くの人が集まるエリアが。時刻は深夜2時ですが、非常に多くの外国人が酒を片手に道の真ん中で踊るなどしています。

 日本のアニメにひかれ、日本でITエンジニアとして働いているというこちらのインド人男性はこのように話します。

インドから
「きょうは友達と一緒に初めて日本のハロウィンを楽しんでいるんです。このイベントが大好きなんだ!」

 初めてのハロウィンで「最高の時間を過ごしている」と言いますが、手には酒の缶が。

インドから
「(Q.このエリアでは路上飲酒禁止だが?)道で酒を飲まない方が良いですね」
「(Q.でも飲んでますよね?)もう飲まないよ、飲まない。はーい、ルフィですから。飲まない方が良いです」

 フィリピンから来たという男性は次のように話します。

フィリピンから
渋谷ハロウィンは人気があるのでそれをしたいと思っていたんだよ」
「(Q.『渋谷ハロウィンお休みします』と書いてあるが?)でも楽しみにしています」
「(Q.条例で路上お酒を飲んではいけないと…)そうだよね、でもね、厳しくない。ハハハハハ〜。大丈夫だと思うね」
「めっちゃいいでしょ〜。ありがとうございます〜月曜日から仕事しま〜す」

 騒ぎの様子を撮影している、こちらのアメリカ人男性は…。

アメリカから
渋谷路上禁酒アベンジャーズ。ハロウィン、まぁ、どうでもいいけど(みんな)来るから、とりあえず出よって。全然楽しみじゃないですよ。普通に」
「(Q.路上飲酒禁止だと知っているか?)知ってます。だけど、内緒でみんな飲んでます」
「(Q.内緒というか普通に飲んでいる)ハハハ、普通に。でもきょうあんまり警備員とか寄ってこないですよ。どうでしょう。禁止なの?ってなるじゃん。でも注意されたらやめます。従うことできる」

 罰則がないためでしょうか。外国人には「規制強化」の効果がないようです。

渋谷区危機管理対策部安全対策課東浦幸生課長
「これまではマナー啓発だと。それがダメだったから条例で禁止に。それもダメならお金(罰金)を取るとか段階的に進んでいくと思う」

(「グッド!モーニング」2024年10月27日放送分より)