【独自】シカと車“激突の瞬間”目の前に突然現れよけられず…ドライバー「シカには悪いことした」すぐに立ち上がり森へ 三重・菰野町

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山間の道路を車で走行中に、飛び出してきたシカと衝突する瞬間をカメラが捉えた。シカは道路端まで飛ばされたが、すぐに立ち上がって森へ逃げた。一方、車はヘッドライトが割れ、フロント部分が傷だらけになった。

「『うわっ!』と思ったときにはぶつかっていた」

三重・菰野町の山間の道路。10月8日午前6時頃、カメラが捉えたのは、突然、道路に飛び出してきたシカと衝突する瞬間だ。

山道をドライバーが走っていると、緩やかな右カーブを曲がりきった直後、左から右へと、道路を横切る黒い影が見えた。シカが1頭、2頭と道路を横切っていたのだ。

2頭目のシカが道路を通り過ぎたその時、別のシカが急に飛び出してきた。ドライバーはよけることが出来ずにそのままシカと衝突。

「ちょっと勘弁してよ〜」

ドライバーは思わずつぶやいた。

当時の状況について、ドライバーは「『うわっ!』と思った時にはもうぶつかってたんで、『ちょっと勘弁してよ』っていうのが正直…」と話す。

シカはぶつかった衝撃で回転しながら、道路端まで飛ばされてしまったが、すぐに立ち上がり、森の中へ走り去っていった。

「シカには悪いことした」大事故は回避

シカと衝突したドライバーは、「(シカとの)遭遇はしょっちゅうあります。ただ距離が遠かったりとか早めに気づいて止まったりとかで、今回みたいなことにはならなかったんですけど」と話す。

この事故で、ドライバーが11年間乗り続けてきたという愛車はヘッドライトが割れ、フロント部分は傷だらけになった。

シカと衝突したドライバーは「シカには悪いことしたけど、あれが正解やったんかなと思う。ショックですね。ブレーキ踏んでも絶対止まれない距離だったんで…。変にハンドル切ると、こっちがもっと大ごとになってる可能性がある」と語った。
(「イット!」10月21日放送より)