「極刑を希望します」遺族が意見陳述も永田陸人被告（23）に無期懲役求刑　闇バイトで狛江市強盗致死の実行役に

2024年10月24日 12時57分

ルフィを名乗る男らが指示したとされる強盗致死事件で、闇バイトに応募した実行役に、検察側は無期懲役を求刑した。

永田陸人被告は去年、仲間とともに、狛江市の住宅で90歳の女性をバールで殴って死亡させ腕時計を奪った強盗致死などの罪に問われているほか、別の強盗など5つの事件でも起訴されている。

検察側は24日の裁判で「組織性・計画性が高く、極めて残虐な犯行」と指摘したうえで、「被害者の平穏な生活を突如奪われた恐怖、無念さ、苦しさは計り知れない」などと述べ、永田被告に無期懲役を求刑した。

一方、弁護側は、永田被告が借金返済のため「闇バイト」に応募したと説明し、「指示役が実行役をわずかな餌で釣り、大きなリスクを負わせ駒として利用していたことは明らか」などと訴えた。

法廷では、遺族の心境を綴った意見陳述が読み上げられ、「極刑を希望します。ならないなら一日も長く刑務所にいて欲しい」と訴えている。

永田被告は最終意見陳述で、自身の量刑について「死刑が一番ふさわしい」とした上で、「日本の裁判制度は加害者の人権に重きを置きすぎている。被害者の気持ちのみを考えてください。被害者遺族の気持ちを踏まえた上で、極刑を下してください」などと声を震わせ、涙ながらに語った。

判決は来月7日に言い渡される。

（フジテレビ社会部）

外部サイト