衆院選投開票に向け選挙戦後半戦へ…与野党党首、接戦区など飛び回り支援訴え

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 衆院選は27日の投開票に向け、12日間の選挙戦の折り返しを迎えた。

 与野党の党首は全国の接戦区などを飛び回って支援を訴えており、後半戦に向けて戦略的に浸透を図る考えだ。

 石破首相(自民党総裁)は20日、大阪など関西3府県を巡り、公明党の前議員候補らの応援演説を行った。公明は関西で日本維新の会の候補と接戦を繰り広げており、首相は大阪市で公明の山口那津男・前代表と並び立ち、「公明党の力をいただいて災害対策の予算に万全を期す」と自公の結束を強調した。

 公明の石井代表は、自身が立候補する埼玉県内で、物価高対策などを訴えた。後半戦は関西に入る考えで、「対維新でしっかりアピールしたい」と記者団に語った。

 一方、立憲民主党の野田代表は20日、最大の票田である東京都内を集中的に回った。板橋区では自民の「政治とカネ」の問題を批判し、「自民は甘い処分しかできなかった。有権者がペナルティーを与えるしかない」と呼びかけた。

 四国3県を巡ったのは、日本維新の会の馬場代表だ。四国での議席獲得と比例票掘り起こしを狙い、愛媛県今治市では「自民に任せても地方は良くならない」と対抗意識をあらわにした。

 共産党の田村委員長は東北3県で浸透を図った。JR盛岡駅前では「(自民の)裏金問題のみそぎの選挙にするわけにはいかない」と力を込めた。国民民主党の玉木代表は近畿6府県を巡る強行軍となった。和歌山市では「国民の懐を豊かにするのが政治の責任だ」と述べ、家計を支援する政策に取り組む姿勢を示した。

 れいわ新選組の山本代表は大阪府などで、社民党の福島党首は都内で、参政党の神谷代表は熊本市などでそれぞれ支持を訴えた。