「安っぽい子ども服に不自然な甲高い声」非難浴びても「小学生に見られたい」女子大生の異常

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「小学生に見られたい」女子大生

年齢よりも、若く見られたい。多くの女性はそう願っている。

株式会社ビズキが全国の20歳〜59歳の女性2000人に「実年齢と比べ、何歳ぐらいに見られたいですか?」と訊いた調査によると(出典https://kireistyle-woman.com/)、実年齢より「若く(マイナス)」に見られたいと答えたのは、全体の61.6%で、「実年齢」(31.3%)と答えた人を大きく上回った。

だが、漫画『ちっちゃくてかわいいワタシ 痛すぎる勘違い女の正体 』(ぱん田ぱん太 / KADOKAWA)に登場する“みゆ”の願望は、「若く」どころではない。女子大生の自分を「見た目も中身も小学生」に見られたいのだ。

本書は、大人気漫画『欲しがるあの子を止められない とんでもないクレクレちゃんに絡まれた結果、人生を深く考えた話』に続き、ぱん田ぱん太さんの最新作として、今年7月に電子書籍で出版された。

前作同様、主人公は「人間関係のトラブルに巻き込まれやすい」きよかである。前作で恋人だったゴリ男と結婚し、現在は実家を出ている。

物語は、ふたりが実家にたまたま寄った際に、弟の風太郎が最近付き合いだした、“みゆ”と遭遇したことから始まる。

「悪い子じゃない」弟の彼女の非常識

みゆの本名はゆみこと言うが、「ゆみこって、おばーちゃんみたいでダサいから」と、周囲には自分を「みゆ」と呼ぶよう言っている。また、きよかの実家では、「おばちゃん(きよかの母)、喉かわいた」だの「おばちゃんのごはん、おいしい」(から夕食は食べていく)だのと、家族同然にふるまい、きよかの母親に弁当をもっと可愛く作ってほしいとまで言っている。

最初は、「悪い子じゃないけど、変わっとんなあ」くらいに見ていたきよかだったが、夫 ゴリ男の膝の上に座ったり、実家に置いてあったきよかの服を勝手に持ち出していたりと、みゆの非常識なふるまいが目に余るようになる。

みゆの軌道を逸した行動で困惑させられる、きよかとその家族を描いた連載の第4話。

第3話「153cmを『149cmのおちび』と逆サバ読みする“弟の彼女”がアピールしたいこと」では、みゆも連れ、きよからが家族で食事に出かけると、153cmある自分の身長を「149cmのおちび」などと逆サバ読みし、「体重35kgしかない」「下駄箱にお靴を入れたいのに届かない」と、「小学生みたい」アピールを繰り返すみゆに、辟易させられる周囲の戸惑いをお伝えした。

「大学でもあんな調子だと、人間関係崩壊する……」と心配になるきよかとゴリ男。

大学で、ふたりの心配は的中する。

「なんでそこまで勘違いしちゃっているか」

友達がランチに行くと聞いて、自分も一緒に行くと歩き出す後ろ姿は、リュックから大きなくまのぬいぐるみが飛び出し、友人らは引いている。

しかもカフェでも、ホットコーヒーを頼んだ“ケイちゃん”を、「ホットコーヒーが飲めるなんて大人」「服装が大人っぽい」と引き合いに出し、自分はおちびで童顔だから、「かわいいふわふわのワンピしか着られない」「幼稚園児に見られたらどうしよう」などと言い始める。

みなが別の話題で盛り上がり始めると、自分もUFOを見ただの、自分は「不思議ちゃんと呼ばれる」と、なんとか自分に注目を集めようとする。

最初はスルーしていた友達も、イケメン店員に抱きついたり、料理説明にオーバーリアクションして注文を止めたり、挙句の果てには「見た目小学生だから」と小学生以下限定のお子さまランチを注文しようとしたみゆにブチ切れ。

「なんでそこまで勘違いしちゃっているか」とはっきりと指摘する。

「ただのイカれた大人」と注意され…

「いくらぬいぐるみ抱いて、安っぽいペラペラ生地の子ども服着て、不自然な甲高い声で喋っても、あなたは子どもには見えないの。ただのイカれた大人だよ」

「みんなが何を話したいか察せない、空気の読めなさ。いい年して、公共の場で、ぬいぐるみとママゴトする羞恥心のなさ。他人に抱きつく距離感のなさ」

「変って言葉じゃ片付かないよ、異常だよ」

友人たちに、そこまで言われたみゆは、どう反応したか。

みゆは、平然とやり過ごそうとするのである。

そして「火傷を負った可哀そうなケイちゃんのために、悲しくなって泣く」純粋な子ども役を、演じ続けようとするのだ。

女性の6割以上が、実年齢よりも若く見られたいと思っている、としても、みゆの「幼く見られたい」ことへの執着は、常軌を逸してはいないだろうか。

だが、素に戻ったみゆは「普通に喋っている」。子供じみたふるまいは、すべて演出だったのだ。

なぜここまで非常識なふるまいをしてしまうのだろう。

◇授業後に鏡の自分に向かって口にした「もうわたしは『みゆ』じゃけえ、心配せんでも大丈夫よ。昔とは違うんよ…」「×××では許されんようなことでも、みゆなら許されるじゃろ?」とは?

みゆは誰に向かって話しているのか。許されない×××とは、誰のことなのか。

第5話に続く。

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