40代女性・このままでは老後破産⁉夫の浪費癖を直したい【虻川美穂子さんが回答】

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超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/お金


夫の浪費癖を直したい。このままでは老後破産してしまう!?



夫と大学生の娘と3人で暮らしています。世帯年収自体はそれほど低くなく、3人家族であれば充分貯蓄ができるはずなのですが、一向にお金がたまりません。その理由は夫。仕事柄、飲み会やゴルフなどの接待が多く、交際費もかさみがち。加えて、洋服や時計、趣味のものなど、欲しいと思うものはすぐに買ってしまうタイプです。何度注意しても、「貯めるだけでは、何のために働いているのかわからない」と開き直る始末。お小遣い制にしても、すぐに足りないと言ってくるので意味なし。パートで家計を支え、一生懸命やりくりしても貯蓄が増えないことに、ストレスを感じています。
(44歳・女性)

虻川美穂子さんの回答


私も含めて、50代のうちにちゃんと〈お金の現実〉と向き合っておきましょう!



お悩み回答者
虻川美穂子さん
相談者のかたのお気持ち、すごくよくわかります! うちの夫は浪費家とまではいかないのですが、料理人なので高級食材を買ってきたり、いい食器を集めたり……。「仕事熱心」といえばそうなんでしょうけど、やっぱりモヤモヤしますよね。細かいところでいうと、私はどこに行くにも水筒を持参してるのに、夫はペットボトル飲料をしょっちゅう買っていて。「こっちは節約してるのに!」って頭にきちゃいます(笑)。

それに、今はバリバリの現役世代だからいいですけど、60代、70代になって収入が減ってきたときに、生活レベルを一気に下げるのはむずかしいと思うんです。今のうちから〈お金の現実〉にしっかり向き合ったほうがいい気がします。家計の現状はもちろん、これからの人生、いったいどれくらいのお金が必要になるのか、一度数字で出して、それをもとにご夫婦で話し合ってみてはどうでしょう?

でも私、じつはそんなふうに偉そうに言える立場じゃないんです……。節約家ではあるんですが、収支の把握やお金の管理は苦手で。うちは夫婦ともに自営業だし、子どもはまだ小学生。相談者のかた以上に、「今後確実にかかるお金」をきちんと算出しなきゃいけないんです!!

前に番組でごいっしょしたファイナンシャルプランナーのかたにも、「50代で家計の見直しをするのとしないのとでは老後の暮らしが劇的に違う」と言われたのを思い出しました。これを機会に、私も〈お金の現実〉と向き合うことにします!

虻川美穂子さん
タレント・お笑い芸人。1974年、埼玉県生まれ。95年、伊藤さおりとお笑いコンビ「北陽」を結成。「ノンストップ!」(フジテレビ系列)に隔週水曜レギュラー出演。私生活ではイタリア料理店のオーナーシェフ、桝谷周一郎と結婚し、2015年に長男を出産。
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(『オレンジページ』2024年6月17日号より)