北陸新幹線使った観光客、滋賀は2400人中1人 県が聞き取り調査
3月に敦賀(福井県)まで延伸開業した北陸新幹線を利用して滋賀県内の観光地を訪れた客について滋賀県が調べた結果、2400人中わずか1人だったことがわかった。
1日の滋賀県議会一般質問で、柴田清行県議(自民)の質問に、林毅・県商工観光労働部長が答弁した。
北陸新幹線の延伸開業に伴う滋賀県への観光客の状況について問われ、林部長は「6月に主要観光地30カ所で80人ずつ聞き取り調査をしたところ、北陸新幹線経由と答えたのは1人だった」と説明した。
県観光振興局の担当者は「まだ1回の調査なので、全体の状況を把握できていない」としている。北陸新幹線の利用客誘致のため、列車内や敦賀駅に県内観光地の広告を掲示するなどPRを進めているという。
一方、インバウンドは増加傾向だ。一般社団法人中央日本総合観光機構によると、4〜7月の個人旅行客のうち北陸経由で県内を訪れたのは約2千人で、昨年同月に比べ1・8倍に増えた。県によると、おごと温泉(大津市)や彦根城(彦根市)などが多いという。(武部真明)