Ⓒ2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会
DMM.comが運営する動画配信サービス「DMM TV」が、累計販売数180万部を突破した人気コミックを映画化した『違国日記』を独占見放題で配信することを発表した。この映画は、「心が救われる」「人生の本棚にはいった」と、多くの共感を得た作品である。

『違国日記』は、人見知りな小説家・高代槙生(35歳)と、その姪・田汲朝(15歳)の対照的な二人の同居生活を描いたヒューマンドラマ。互いに理解し合えない寂しさを抱えながらも、日々の生活を丁寧に重ねていくことで、家族とは異なるかけがえのない関係に発展していく様子が描かれている。この作品は、今の時代に必要な「優しさの形」を提示しており、多くの視聴者の心をつかむことだろう。

原作は、人気作『さんかく窓の外側は夜』などを手がけたヤマシタトモコ氏による同名漫画。性格も背景も異なる二人の交流を通じて、他人との関わりや大人が抱えるリアルな悩みを、鋭くも優しい視点で描き出している。連載は6年にわたり、2023年6月に最終回を迎えたが、その人気は衰えを知らず、今なお話題となっている。

主役の高代槙生を演じるのは、昨年公開された映画『正欲』で新たな一面を見せた新垣結衣。彼女がどのようにこの役を演じるのか、期待が高まる。また、W主演の田汲朝役にはオーディションで選ばれた新人・早瀬憩が起用されており、彼女のフレッシュな演技にも注目が集まる。

さらに、槙生の友人・醍醐奈々役には『さかなのこ』に出演した夏帆、槙生の元恋人・笠町信吾役には『愛なのに』の瀬戸康史、朝の親友・楢󠄀えみり役には『少女は卒業しない』の小宮山莉渚が扮する。多彩なキャスト陣が織りなすドラマは、視聴者に様々な感情を呼び起こすことだろう。

メガホンを取るのは、『PARKS パークス』や『ジオラマボーイ・パノラマガール』で知られる瀬田なつき。普遍的なキャラクターたちの交流をみずみずしく切り取る彼女の演出力が、槙生と朝のかけがえのない関係をどのように描くのか、期待が寄せられる。