取材に応じる今永(米イリノイ州シカゴで)=平沢祐撮影

写真拡大

 【シカゴ=平沢祐】米大リーグ、カブスの今永昇太(31)は29日のレギュラーシーズン最終戦では登板しないことが決まった。

 28日、カウンセル監督が明らかにした。本拠地で取材に応じた今永は、「来季以降も健康的に過ごすことが一番大事なので、そういう意図もあるかなと思う」とチームの方針を受け止めた。

 メジャー1年目で、15勝3敗、防御率2・91と堂々の成績を残した。プレーオフ進出はならなかったが、勝ち頭になった左腕の存在感は際立っていた。それでも、本人は「(勝敗の)数字は正直、あまり気にしていない」。春季キャンプの時点では不安があったストライクゾーンに適応していけたことを収穫に挙げた。

 最も印象に残ったのは、6回無安打、9奪三振で鮮烈な印象を残したデビュー戦だという。本拠地、リグリー・フィールドでの好投が「前半戦の自信につながった」という。

 憧れのメジャーで過ごした今季は「最高に楽しかった」。来季は東京ドームでドジャースとの開幕2連戦に臨む。日本での凱旋(がいせん)登板の可能性も十分で、今永は「(2連戦の)どっちかは、やっぱり投げなきゃいけないと思うし、相手も決まっているので、心の準備は少しずつできると思う」と語った。