上澤杏音 撮影:SPREAD編集部

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「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」が28日、バルドラール浦安アリーナにて行われ、日本生命レッドエルフは日本ペイントマレッツと対戦。ビクトリーマッチの末に2ー3で敗れた。

■厳しいチーム編成のなかで収穫

日本生命はエースである早田ひながパリ五輪からの負傷で欠場中で、前日の京都カグヤライズ戦に出場していた森さくらと赤江夏星もコンディション面でオーダーから外れた。
そんななか、存在感を見せたのがサウスポーの上澤杏音。橋本帆乃香を相手にした3番手では強気の攻めが光り3-0で勝利し、その後のビクトリーマッチにも抜擢。橋本にリベンジを許したものの、チーム編成が厳しいなかでフルマッチまでもつれ込む奮闘ぶりを見せた。
上澤は第3マッチの勝因に数日前の用具変更を挙げ、「3日前くらいに変えて、その変化がすごく大きくて、3日で慣れることは難しいんですが、それ以上に自分と用具との相性が良かったのかなと思います」と手ごたえを明かした。
17歳の働きには村上恭和総監督も高い評価を与え、「左利きの利点であるフォアハンドの威力というのはいいものがあると思いました」と言及。上澤の特徴について、「全国的にみると左利きでラバーがバックというのは少ない。そういう意味で相手がやりにくいですし、自分のラバーの長所、左利きの長所を生かして今後も活躍が見込めると思った」と語りながら今後についても期待を口にした。
初のビクトリーマッチ出場で経験値を積んだ上澤だが、同じサウスポーで日本生命の先輩である早田は「五輪の試合や普段もYouTubeなどで見ていて憧れの存在です」と語る。まだ直接やり取りすることは少ないというが、「自分の近くにこういう強い選手がいるので、この存在を無駄にしてはいけない」と述べ、日本生命に所属しながら日本のエースに上り詰めた存在から学んでいきたいとコメントした。
千葉県浦安市で初開催となった日本生命のホーム戦で、2試合目に起用され存在感を示した上澤。去年のチャンピオンチームでの争いは激しいものとなるなか、「自分が出たときに勝てるようにしたい」と今後についても意気込み、さらなる成長を誓った。