相葉雅紀(C)日刊ゲンダイ

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 旧ジャニーズタレントの声優業で評価が分かれている。10月4日公開のアニメ映画「ふれる。」で、坂東龍汰(27)、前田拳太郎(25)らとともに主演声優を務めるのは、King&Princeの永瀬廉(25)。永瀬は2023年3月に公開された映画「ドラえもん のび太と空の理想郷」で、物語のキーパーソンであるソーニャを演じており、今作が声優初主演作となる。永瀬はオーディションに参加し、見事主演声優の座を勝ち取ったことも明かされており、公開されている予告映像に対し、《永瀬廉声優結構うまいよな。ドラえもんの時もそうだったけど、しっくりくる何かがある。あとシンプルに声質がいい》と、ファン以外から太鼓判を押すコメントが散見されている。

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 一方、厳しい目が向けられているのが、相葉雅紀(41)。10月から放送されるアニメ「殿と犬」(TOKYO MX)、11月29日公開のアニメ映画「PUIPUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」の出演に名前を連ね、声優業に本格進出し始めている。

 さらに、相葉は10月19日、20日に開催される音楽朗読劇「THANATOS〜タナトス〜」に、人気ゲーム「メタルギアソリッド」のスネーク役、スティーブン・セガールなどの吹き替えで知られる声優の大塚明夫(64)や、「鬼滅の刃」胡蝶しのぶ役などを務める声優の早見沙織(33)とともに出演することが発表されているが、これに対し《何度か観ているが正直、声優として相葉くんが立てる舞台では無い》と厳しい声が目立っている。

■声質的にこもりがちで滑舌もイマイチ

 これまでも話題性だけでアニメ作品にキャスティングされたアイドルやタレントによる演技で、没入感を削がれる苦い経験をしてきたアニメ・声優ファンが多いという。

「基本的には本職の声優に演じてほしいと考える人が多く、『声質が声優として適しているか』だけでなく、『キャラにしっかりハマっているか』という点も重視されます。また『アニメ・声優ファンと同じような作品に対する熱量が演技を通して伺えるか』も評価が分かれるポイントになってきます」(アニメ制作関係者)

 相葉は声質的にこもりがちで、滑舌も良い方ではない。司会業でも「声が聞き取りにくい」と指摘さることもしばしば。そんな相葉がベテラン声優との朗読劇にいきなり挑戦すること自体が、《声優業を軽く見ている》と見るもあるという。

「旧ジャニーズの声優業で圧倒的評価が高いのは、Snow Man佐久間大介さんです。今年6月に亡くなった声優の松野太紀氏から声優の演技を学んでおり、8月に開催された朗読劇でも、発声や表現の仕方が本職の声優に劣らないと声優ファンからも高い評価を得ていました。永瀬さんも感情を声に乗せる演技には定評があり、今後の声優業にも期待が持てますが、やはり問題は相葉さんです。朗読劇はただ台本を読むだけでなく、演出や場面展開に応じる形式も多く、さまざまなスキルが求められるため、マルチタスクに向く器用なタイプではない相葉さんの朗読劇を不安視する声が上がるのも仕方がないかもしれません」(同)

 声優業に邁進し始めた相葉が、アニメ・声優ファンに認められる日はくるのだろうか?

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