15日間の総裁選を終えた上川大臣に直接インタビュー。激闘の日々を振り返ります。

【写真を見る】「地元からの応援、誇りに思っている」15日間の激闘終えた上川外相 "新しい景色"は新総裁とともに 「派閥なき総裁選」になったのか【単独インタビュー 一問一答】

<植田麻瑚記者>

「ここからは、上川陽子外務大臣とともにお伝えします。上川大臣、よろしくお願いします。今回上川さんにとって初めての総裁選となりました。外務大臣としての公務と並行しての選挙となりましたが、振り返っていかがですか」

<上川陽子外務大臣>

「本当に怒涛のような、今日までの日々を振り返るだけでも、非常に集中して動いてきましたので、それぞれいろいろな壁がありましたし、公務の方は一意専心ということで切り替えて取り組むということで、しっかりとした方針を持って臨んできたところでありますけれども、なかなか両立をさせるというのは難しい中をそれぞれ大きな決断をいたしましたので、両立をさせるということを前提に皆様の力を最大限お借りをしながらここまで来たなという思いです」

<植田麻瑚記者>

「今回の結果は、どのように受けとめていらっしゃいますか」

<上川陽子外務大臣>

「私はやっぱり決断してから推薦人20名の方にお願いするのをなかなか時間がかかりまして、その意味では全体の準備がある意味では動きながら準備をしてきたというところがありまして、それをもう少し前にからちゃんと準備をしているということは、これは本当に大事なことだなということを改めて感じております。しかし、静岡の地元の皆さんがいち早く有志の会をつくっていただき、また全面的に静岡から日本初の女性総理をと大きな看板を掲げていただいて、応援をし続けてくださったというのが、私の非常に力をいただいて動くことができたということで、皆様に対して心から感謝しているところです。ありがとうございました」

<植田麻瑚記者>

「今回は派閥なき総裁選とも言われましたが総裁選全体で見た時、『派閥の存在感』についてどう感じていますか」

<上川陽子外務大臣>

「私自身推薦人になっていただくということと、支持をいただくということにギャップがあるのも含めまして、初めての経験でしたので、いろいろ体験を通して学んできたことと、今回の景色はまさに派閥なき総裁選であるとはいえ、いろいろな形でその声は残っているところでもありまして、私のようにお一人お一人に私の志を聞いていただき、また一緒になって政策を練り上げて、そしてそれを今回の総裁選の中で訴えさせていただいてきましたけれども、そういう意味で短期ながら非常に集中して総裁選を新たな景色という形で打ち出すことができたんじゃないかと非常に誇りに思っています。

今までのような総裁選でない、自民党のある意味では改革、政治のあり方についての改革を自らのこの総裁選への取り組みの過程の中で、チーム陽子という形で志を一つにして戦っていただく。そして、地元からも応援をいただく。各自治体にも遊説に行きましたけれども、そこでも本当に対話をしながら、そして皆さんの声をしっかりと受けとめる、そういう活動をしていきたいと。それが今の永田町への信頼回復と、政治の信頼回復につながっていくと確信をしましたので、本当に素晴らしい声をたくさんいただいて、ここまで来たということについては本当に誇りに思っています」

<植田麻瑚記者>

「今回決選投票では、上川さんは石破さんに投票されたと伺っているんですが、その理由を教えていただけますか」

<上川陽子外務大臣>

「個人への演説会を地方でも重ねまして、そして同時にメディアにおきましてのディベートというか、そういったところにも私も参加をしながら、あの場が一つのいろんな先生方の考えていらっしゃることにある意味では触れる機会にもなりましたし、そして同時に私自身も国民の皆さんとありのままに真実を語るという形で訴えてきました。

これは2040年危機、今団塊ジュニア世代が65歳の高齢期を迎えるとき、人口激変してきます。そして同時に労働人口も下がってくる。そうなってきますと経済もある意味で縮んでくる。地方自治体もそうであります。そういう中で社会保障のあり方そのものも行き詰まるじゃないかと、こういうご指摘もある。こういう危機が来てからでは遅いと、そしてそれをもうギリギリ、今からちゃんとやっていかなきゃいけないんだということについて問題意識をして、しかし課題や問題があるということを国民の皆さんがちゃんと理解していただかないと協力を得られないと。こういう中でありのままに真実を語ると申し上げてきたところです。

今日の石破候補の中の言葉の中に、そういったところの部分を大事にしていくというメッセージがございましたので、私としては新しい日本の景色をつくる。この活動とあわせてしっかりと自民党として、また日本の政治の改革に進んでいきたいなと思っております」

<植田麻瑚記者>

「ここまで上川大臣とお伝えしました。10月1日には臨時国会が開かれ、新内閣が発足します。上川大臣お疲れさまでした。ありがとうございました」

<上川陽子外務大臣>

「ありがとうございました」