特産の農産物が豊作 中国内モンゴル・ウランチャブ市

12日、チャハル右翼中旗泉源野菜貯蔵輸送専業合作社(協同組合)の生産現場で、ニンジンの洗浄と選別に精を出す作業員。(ウランチャブ=新華社配信)

 【新華社ウランチャブ9月22日】「ニンジンのふるさと」として知られる中国内モンゴル自治区ウランチャブ市チャハル右翼中旗の烏素図(ウスト・バルガス)鎮は、ニンジンが出荷シーズンを迎えている。

 同鎮は土壌が柔らかく昼夜の温度差が大きいため、ニンジンの栽培に適しており、年間作付面積は2万ムー(約1340ヘクタール)と安定している。張建軍(ちょう・けんぐん)鎮長は、ニンジン栽培を機械化することで、農民の栽培コストを削減し収穫量を増やすことに成功したと説明した。

特産の農産物が豊作 中国内モンゴル・ウランチャブ市

 12日、チャハル右翼中旗巴音郷振農農業公司の貯蔵倉庫で「貝貝カボチャ」を選別する作業員。(ウランチャブ=新華社配信)

 ニンジン栽培は地元農業の増産・増収につながる主要産業の一つである。農家の李文鵬(り・ぶんほう)さんは土から芽を出したニンジンを見ながら、今年は例年よりも良く、1ムー(約670平方メートル)当たりの利益は5千元(1元=約20円)に達し、作付けした40ムー(約2.7ヘクタール)全てが豊作となり、純利益は18万元に上る見込みだと満足そうに語った。

 烏素図鎮のニンジンは全国各地に出荷され、一部は東南アジア諸国にも輸出される。それとともに、チャハル右翼中旗の「貝貝(ベイベイ)カボチャ」と呼ばれネットで人気のミニカボチャも収穫期を迎えた。

特産の農産物が豊作 中国内モンゴル・ウランチャブ市

12日、チャハル右翼中旗烏素図鎮にあるニンジン栽培拠点でニンジンを収穫する村民。(ウランチャブ=新華社配信)

 農家の魏洪濤(ぎ・こうとう)さんは、今年貝貝カボチャを30ムー(約2ヘクタール)作付けした。栽培技術指導員の指導に従って畑を管理し、日照条件が良かったこともあり生育は良好で、収穫量は約1.3トンを見込んでいると話した。魏さんは今年初め企業と買い取り契約を結び、販売量を確保した。来年も引き続き作付面積を拡大する予定という。

 チャハル右翼中旗では今年面積2万1千ムー(約1400ヘクタール)の貝貝カボチャを作付けした。地元は企業と拠点と農家を組みわせた経営モデルを採用して、種子の産地から作物の品質管理、出荷、販売まで整った産業チェーンを実現し、農業の効率向上と農民の増収に貢献している。(記者/哈麗娜)