9回に53個目の盗塁を決めた大谷翔平

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 ドジャース・大谷翔平(30)がイチロー氏の持つ日本人選手シーズン盗塁最多記録にあと3個に迫った。21日(日本時間22日)のロッキーズ戦(ドジャースタジアム)の3点を追う9回の第5打席、先頭打者でハルボーゼンから中前打を放つと、一死から3番・フリーマンの初球で今季53個目の盗塁を決めた。

 この日は試合前にブルペンでロバーツ監督、山本らが見守る前で変化球を交えて30球の投げ込み。打者相手の実戦形式の練習も視野に入ってきた中、試合では「1番・DH」で出場した。先発クワントリルに対して第1打席が三ゴロ、3点を追う3回の第2打席は二死から四球、同点で迎えた4回二死、一、三塁の第3打席は見逃し三振に倒れ、6回の第4打席は一死一塁で2番手左腕・ペランタの初球のカーブが近めに食い込み、避けた右の肘当てに当たって今季6個目の死球だった。

 3打数1安打、2四死球、1盗塁、1得点で、打率2割9分7厘。本塁打こそ出なかったが「52―53」となり、3割復帰も見えてきた。さらに2001年にマリナーズでイチロー氏が記録した「56」盗塁も射程圏。4戦5盗塁と量産態勢に入っており、残り7試合でまた1つ歴史を更新しそうだ。