休場の照ノ富士はじめ、横綱・大関の弁当の売れ行きが芳しくないという

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 大相撲9月場所は大関取りを狙う関脇・大の里の快進撃が続き、終盤を迎えても単独トップで2度目の賜杯と大関昇進に突き進んでいる。横綱・照ノ富士が初日から休場し、優勝争いを引っ張るべき地位の琴櫻と豊昇龍の2大関は序盤から取りこぼしの連続。大の里を追うのは大関を陥落した関脇・霧島と平幕力士という番付崩壊となった。

【写真】溜席の着物美人が秋場所の向正面に登場。着物選びについて本人が語る。初日に登場したデヴィ夫人は鮮やかな紫のワンピース姿。先場所の溜席でのノースリーブ姿の女優・紺野美沙子も

 これに連動するように、9月場所が開催されている東京・両国国技館の売店でも“番付崩壊”が起きている。館内には相撲協会の公式グッズを販売する親方売店「SUMALL(すも〜る)」の他、土産売店が1階と2階に4か所ある。

 親方売店では四股名が入った力士タオルやのぼり風力士タオルはじめ、応援うちわ、キーホルダーなどが販売されているが、老若男女問わず圧倒的な勢いで売れているのが大の里のグッズ。次に人気があるのが宇良と熱海富士。さらに平戸海、翔猿、若隆景、王鵬、誉富士といった若手人気力士が続く。売店係員はこう言う

「ベテラン勢では元関脇・青葉城の通算連続出場1630回を抜いて歴代1位となった鉄人・玉鷲、元大関で優勝争いに留まる高安の人気が高い。あと今場所が最後かもしれないというので貴景勝のグッズを買い求めるファンもいますね」

宇良のおにぎりは売れているけど…

 国技館サービスが運営する土産売店では応援タオルが販売されているが、やはり早くから売り切れになっていたのが大の里だった。終盤では玉鷲と白熊が売り切れになった。

「白熊は仕入れ量が少なかったこともあるが、大の里は大量にあった在庫が品切れになった。記録が注目された玉鷲もよく売れた」(前出・売店係員)

 館内には土産売店とは別に飲食売店が1階に2か所あり、番付崩壊の影響をモロに受けていた。酒やビール、ジュースの他に、国技館名物の焼き鳥などのおつまみ類などが販売されているが、席で食べられように多くの種類の弁当も並んでいる。

「幕ノ内弁当」や「相撲弁当」「サキホコレ弁当」「鮨弁当」「ちゃんこ弁当」など10種類以上売られている。この中には大関以上の関取の四股名弁当が売られている。少し前までは霧島弁当と貴景勝弁当もあったので5種類だったが、今は「照ノ富士弁当」「琴桜弁当」「豊昇龍弁当」(各1250円)の3種類だけ。

 早くから来場した観客が食べるというケースが多く、早い時間から“売切”の札がぶら下げられるのだが、この横綱・大関の弁当3種類は飲食売店が閉まる午後5時の段階でも売り切れにならないのだ。売店の関係者が言う。

「もちろんまったく売れないわけではありませんが、やはり成績に関係するんでしょうかね。横綱は休場なので(売れないと)心配していましたが、ここまで大関の成績が悪いと……。弁当ではないですが、宇良のポーク玉子おにぎり(800円)は即完売ですからね」

 そううなだれていたが、「大の里弁当」が登場すると即完売になるのだろうか。