8回、2打席連発となる30号2ランを放ち、サンタナ(左)に迎えられる村上(撮影・佐藤厚)

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 「ヤクルト6−7中日」(20日、神宮球場)

 2打席連発も、4年連続30本塁打到達も、ヤクルト・村上宗隆内野手は最後まで厳しい表情を崩さなかった。「また明日打てるように頑張りたい」。あと一歩届かなかった惜敗に、4打点を挙げても喜びはない。

 まずは六回だ。無死一塁からカーブに崩されることなく強振。本塁打を確信させる打球は右翼席中段まで届き、一時同点とした。さらに八回、またも無死一塁で打席に向かうと今度はフォークを捉える。高々と舞い上がった打球を「最後は風が押してくれた」と左翼席ギリギリへと運んだ。

 海の向こうでは大谷が偉業を達成。村上は4年連続30発について問われると「結果として、という感じですかね。目標はもう少し高いところにあったので」とした。昨年のWBCでは共闘した大きな背中に尊敬の念もある。リーグトップを走るキングもさらなる大きな目標を追う。