第19回世界陸上ブダペスト大会、女子マラソン。レースに臨むウガンダのレベッカ・チェプテゲイ(中央右、2023年8月26日撮影)。(c)Ferenc ISZA / AFP

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【AFP=時事】パリ五輪にも出場した陸上女子長距離のレベッカ・チェプテゲイ(Rebecca Cheptegei、ウガンダ)選手(33)が、ケニアで交際相手に襲われ、体に火をつけられて死亡した事件で、容疑者の男が死亡した。入院先の病院が10日に発表した。

 死亡したのは、ディクソン・ヌディエマ・マランガッチ(Dickson Ndiema Marangach)容疑者(32)。同容疑者はチェプテゲイ選手にガソリンで火をつけた際、自身も体の41パーセントにやけどを負った。病院は「彼は重度の気道熱傷と敗血症によって呼吸不全を引き起こし、その結果死亡した」と発表した。

 2人の子どもがいるチェプテゲイ選手は、1日に自宅でマランガッチ容疑者に襲われ、体の80パーセントにやけどを負って命を落とした。

 チェプテゲイ選手の父親は、AFPに対して「彼の件は、正義が執行されたと考えている」とコメント。「今は娘の埋葬にしか関心がない」と続け、この一件で消耗していることを明かした。

 ウガンダの五輪委員会によると、チェプテゲイ選手は14日にウガンダ東部の地元に埋葬されるという。パリではマラソンで五輪初出場を果たし、44位でゴールしていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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