Apple Watch、AirPods、iPhoneの新型が発表 各製品のカラバリ・価格まとめ
本日開催されるApple Event。毎年この時期は新型iPhoneの発表がおこなわれるシーズンだが、今年はどんなアップデートが待っているだろうか。本稿では簡単な事前予測をしつつ、リアルタイムに情報をアップデートしていこうと思う(最終更新:2024年9月10日4時17分)。
【画像】iPhone 16シリーズやノイキャン対応のAirPods 4などが発表されたApple Event
うわさになっているデバイスでいうと、iPhone、Apple Watchにくわえてしばらく新型が登場していないiPad miniなどは気になるところ。ちなみに、前回の『WWDC』ではApple Intelligenceの発表や新型iPad Proが登場、『Apple Vision Pro』が米国以外でも解禁されたのが印象深い。
なお新型iPhoneの予約開始日・発売日は例年通りであれば発表会後の金曜日(9月13日)に予約開始、発売が翌週の金曜日(9月20日)となる見込み。情報をチェックして買い替えるかを吟味しておこう。
新型iPad Proにしか搭載されていないM4チップを搭載した新ハードウェアにも期待したいところだ。ちなみに、Appleの公式WEBサイトではM4チップについて以下のような記述がある。
M4はまた、先駆的なテクノロジーを採用して設計されたまったく新しいディスプレイエンジンを搭載しており、2枚のOLEDパネルの光を組み合わせて作られた最先端のディスプレイであるUltra Retina XDRディスプレイの驚くべき精度、色精度、輝度の均一性を可能にしています。
引用元:Apple、M4チップを発表
本命はUltra Retina XDRディスプレイを搭載した『iPad mini』『MacBook Pro』あたりになってくるだろう。しかしこの記述を踏まえると、新型の『Apple Vision Pro』が来る可能性もゼロではなさそうだ(とはいえ、その確立はかなり低いと見ているが)。
Apple Eventは例年通りApple公式WEBサイト、YouTubeもしくは『Apple TV』から視聴できる。
■各製品の価格・カラバリまとめ
※それぞれ税込表記。
◆「iPhone 16」シリーズ
『iPhone 16』カラー:ウルトラマリン、ティール、ピンク、ホワイト、ブラック価格:124,800円から
『iPhone 16 Plus』カラー:ウルトラマリン、ティール、ピンク、ホワイト、ブラック価格:139,800円から
『iPhone 16 Pro』カラー:デザートチタニウム、ナチュラルチタニウム、ホワイトチタニウム、ブラックチタニウム価格:159,800円から
『iPhone 16 Pro Max』カラー:デザートチタニウム、ナチュラルチタニウム、ホワイトチタニウム、ブラックチタニウム価格:189,800円から
◆『Apple Watch Series 10』&『Apple Watch Ultra 2』(カラー追加のみ)
『Apple Watch Series 10』カラー(アルミニウムケース):ジェットブラック、ローズゴールド、シルバー価格:59,800円から(GPSモデル、GPS+Cellularモデルから選択)。
カラー(チタニウムケース):スレート、ゴールド、ナチュラル価格:109,800円から(GPS+Cellularモデルのみ)
『Apple Watch Ultra 2』(カラー追加のみ)カラー(チタニウムケース):ナチュラル、ブラック価格:128,800円から
◆『AirPods 4』『AirPods Pro 2』『AirPods Max』
『AirPods 4』価格:21,800円
『アクティブノイズキャンセリング搭載AirPods 4』価格:29,800円
『AirPods Pro2』価格:39,800円
『AirPods Max』カラー:ミッドナイト、スターライト、ブルー、パープル、オレンジ(シルバーは販売終了)価格:84,800円
■以下、リアルタイム更新の様子
Apple Watch、AirPods Pro、iPhoneの音声入力が登場。以前の発表同様、アクセシビリティ関連には引き続き注力している模様。
ティム・クックCEOが登場、本日の発表は『Apple Watch』『AirPods』『iPhone』の発表がある模様。また「Apple Intelligenceのために作られた初のiPhone」というワードも登場!
『Apple Watch Series 10』が登場! これまでで最も大きなディスプレイ、薄いデザインが採用されるとのこと。ケースの側面まで広がる曲面ディスプレイに変わり、画面消灯時のリフレッシュレートが変更に。秒間1回になったことで秒針まで読めるように。
新色のジェットブラックはツヤ感のある本体で、酸化皮膜処理も施されているとのこと。他の色はこれまで同様にシルバー・ローズゴールドのアルミニウムが採用されるようだ。
本体機能に注目してみると、音楽やポッドキャストをスピーカーから再生可能になり、スピーカーの小型化や背面デザインの改善によって充電速度の改善や本体の薄型化に成功したとのこと。
上位モデルには再生チタンを仕様した新色・チタニウムが追加。Appleが近年注力するカーボンニュートラルにも対応した製品だ。
チップは『S10 SiP』に進化。機械学習の活用によってスマートスタックの利便性向上、写真文字盤のキュレーション、翻訳の高速化などが計られた模様。
ヘルスケア面では睡眠に関する機能が強化。「睡眠時無呼吸症候群」の察知が可能に。ヘルスケア関連の機能は国によって認可状況が異なるため、日本国内で使用可能になるかはこれからだが気になる方は多いだろう。このほかワークアウト関連も強化され、水深計などが追加された。
Apple Watch Series 10の価格は399ドル(セルラーモデルは499ドル)から。発売日は予想通り9月20日だ。
つづいては『Apple Watch Ultra 2』について。新モデルは登場しないようだが、新色・ブラックチタニウムが登場。新色に合わせて新たなバンドチタニウムミラネーゼループも発売される。こちらはブラック・シルバーの2色展開。あわせてHERMESとのコラボも登場。価格は799ドルから。発売日はSeries 10同様の9月20日だ。
■AirPodsはラインナップ全体でリニューアル!
つづいての発表はAirPodsへ。ラインナップのリニューアルということで、まずは『Air Pods 4』が登場。主には機能のおさらい面が中心。SoCはH2チップから変更が無いようだが、ケースはUSB-Cに対応。これは地味に嬉しい。……と思っていたら新モデルも登場、『AirPods』にもノイズキャンセリング・外部音取り込みモードが搭載され、無線充電にも対応。価格は129ドル、ノイキャン搭載モデルが179ドルから。
続いては『AirPods Max』。製品の変更についてはほぼ触れられていないが、新色の登場とUSB-C対応が発表。かなりあっさりとしている。価格は549ドルから。
ここからはいよいよお待ちかね、『AirPods Pro』のお時間だ。最初は騒音による耳へのダメージに関する話題から。「ヒアリングプロテクション」が追加され、”デジタル耳栓“のように機能する模様。また「ヒアリングテスト」で聴力検査が可能に。
くわえて「ヒアリングエイド」機能も追加され、軽度~中度の難聴への対策として使える模様。機能が使えるようになるのは秋頃を予定しているが、日本を含む各国で認可の取得を進めているとのこと。
■いよいよ大本命のiPhoneが登場! 序盤からApple Intelligenceについての話題に
さて、いよいよiPhoneの発表へ。Apple Intelligenceのために1から設計されており、カメラは噂通り縦の2連カメラに。……ところで今サイドボタンで指紋を読み取らなかった?
画面サイズはiPhone 16で6.1インチ、Plusで6.7インチ。ショートカットボタンが追加され、アクションボタンによるカメラ操作がさらに柔軟になったようだ。
そして新たなSoCも発表へ。『iPhone15』に搭載されているモデルから一気にA18へ進化。15 Proに搭載されたいたA17はスキップだ。機械学習の性能が一気に高まるとのこと。AppleによればデスクトップPCのCPU、GPUに迫る性能を誇るとのことで、AI生成などの機能強化に向けた設計が施されている。
ここからはApple Intelligenceについて。大きな発表としては「Private Cloud Compute」。プライバシーを保ったままクラウド上で動作するAIにアクセスできるとのことで、より気軽に使用することができそうだ。Appleのプライバシーに関するポリシーはかなり厳格なため、この点は安心だ。
また「オリジナル絵文字」の生成も可能に。メッセージアプリなどにも組み込まれるということが、さすがにXなどSNSは非対応だろうか。
写真検索もAIによって簡単に。たとえば「快晴の日に山で撮った写真」と入力すれば該当する写真を発見してくれるほか、それからリールも生成してくれる。
Siriもさらに賢くなり、言い間違いなどに寛容に。ひらたくいえば「融通が利くようになった」格好だ。文脈やユーザーのことを理解してくれるので、もう少し簡単な命令でも言うことを聞いてくれるように。Apple Intelligenceはまず英語版がリリースされ、日本語は来年以降の対応とのこと。
カメラも賢くなった。たとえばポスターを撮影すればそのままカレンダーに登録できたり、そのほかGoogleレンズに近い機能が利用できるようだ。
カメラコントロールはめちゃくちゃ便利そう! 押し込みで撮影、長押しで動画撮影、軽く押してスワイプするとズームしたり、2回押しでスワイプ時の機能切り替えができるようだ。
カメラのセンサー自体も48MPへ大幅進化。中心部分は12MPのレンズとしても使用可能で、これを組み合わせた「48MP Fusion camera」機能も追加。そしてもちろん、空間ビデオも撮影可能になった。
ゲーミング面も進化している模様。排熱設計の見直しによって性能の低下を30%程度抑えてくれるようになり、レイトレーシングにも対応。
A18、Apple Intelligenceの進化に備えてバッテリー容量も向上。公称値が非公開なため、実働時間がどの程度伸びるかは不明だ。iPhone 16の価格は799ドル、Plusは899ドルから、最低容量は128GBモデルから。
■ティム・クックが“驚くような新機能が登場”と自信を覗かせる『iPhone 16 Pro』
iPhone 16 Proが登場、画面サイズが6.3インチ、6.9インチに大型化。本体を大型化しないためにベゼルが狭くなっているとのこと。カラーは新色・デザートチタニウムが登場。
Apple Intelligence関連の機能が紹介され、録音・文字起こし・要約に対応したことが語られた。これまた新SoCとなる『A18 Pro』を搭載したProモデル限定の機能も追加されるとのこと。16コアのニューラルエンジンで生成AIの作業が前モデル『A17 Pro』よりも進化。AI関連の機能も17%高速化されているようだ。またProモデルだけで利用できる「アドバンスドメディア」では動画・ディスプレイを含むグラフィックス性能の向上が発表された。
続いてはカメラ関連。48MP Fusionカメラはセンサー性能が向上し、ProRAWなどを撮影するときにシャッターを切る速度が向上。カメラコントロールももちろん使えて、半押しAFに対応。ピントを維持したままにしてくれるので、これはうれしい変更!
動画関連も進化。爆発のなかで歩く俳優のコミカルなやり取りと共に、シネマティックスローモーションに対応したことが発表された。4K/120FPS撮影が可能になり、再生速度コントロールも可能になった。
またマイクも強化され、4つのマイクを使用して空間オーディオをiPhoneで直接録音できるように。こちらもAI機能を利用して雑音を消したり、映画のように声が持ち上がるような機能も。
ボイスメモは複数トラックの録音に対応。伴奏を録ってから仮歌を載せるといった編集が可能に。もはやメモを超えてDTMソフトに近い使い方ができてしまうとは……。
MagSafe関連もアップデート。Qi2に対応し、従来モデルよりも早く充電できるアダプタが販売される。
価格は『iPhone 16 Pro』が999ドル、『iPhone 16 Pro Max』は1199ドルから。
(文=三沢光汰)