中間管理職の6割が「孤独」実感 「上司と部下の板挟み」「本音を打ち明けられる人いない」

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管理職向けにコーチングサービスを提供するmentoは8月28日、「ミドルマネージャーの実態調査2024」の結果を発表した。調査は企業のミドルマネージャー(中間管理職)1075人を対象にネット上で実施、1075人から回答を得た。

調査の結果、中間管理職の約7割がマネジメントの負担が大きいと感じており、約6割が孤独を感じていることが判明した。

8割が月1回以上の「燃え尽き」実感

「マネージャーの職務内容について、負担の大きさを感じていますか?」という質問に対し、「負担がとても大きい」(12.2%)、「負担が大きい」(28.5%)、「どちらかというと負担が大きい」(27.3%)と、合計68.0%が負担の大きさを訴えた。

負担が大きくなっている背景について、一番多かったのは「ハラスメントに気を付ける必要性が増している」(37.3%)だった。ハラスメントに厳しい目が向けられるようになった昨今、上司としてどう振る舞うかに頭を悩ませている人は少なくないようだ。

次に多かったのが「働き方改革で部下の業務時間が減った分、管理職に負担が寄っている」(34.7%)、その次に「キャリア自律で部下の一人ひとりのキャリアを考える必要が高まっている」(29.3%)という結果になった。働き方やキャリア観の変化に伴い、上司としてよりきめ細やかな対応を求められるようになっていることがうかがえる。

「あなたはマネージャーとして孤独を感じることがありますか?」という質問に対しは、「非常に感じる」(10.7%)、「感じる」(23.1%)、「少し感じる」(29.4%)と、63.2%が孤独を感じると回答した。

孤独を感じる理由としては、「上司と部下との板挟みになっているため」(41.9%)が最多。次が、「マネージャーとしての振る舞いが求められるため」(36.7%)、「本音を打ち明けられる人がいないため」(36.2%)という結果になった。

大きな負担や孤独感も相まっての事だろうか。バーンアウト(燃え尽き症候群)の感情を感じる頻度を聞いたところ、83.2%が月に1回以上バーンアウトに関連する「情緒的消耗」「達成感の低下」などの感情のいずれかが発生していると回答した。

では、負担に苦しむ中間管理職は会社にどんな支援を求めているのか。今回の調査では、「管理職同士の交流・相談」(32.3%)、「社外の専門家によるコーチング」(28.1%)、「社内メンターへの相談」(22.2%)などが上位に入っていた。

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