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マーベル・コミックの“レジェンド”、スタン・リーが、サム・ライミ監督『スパイダーマン』3部作で、デイリー・ビューグル編集長のJ・ジョナ・ジェイムソン役を演じたがっていた──。実際のジェイムソン役に起用されたJ・K・シモンズが、米のインタビューにて明かした。

『スパイダーマン』3部作のジェイムソン編集長は、スパイダーマンに敵意を燃やす、ヒゲと葉巻がトレードマークの怒りっぽいキャラクター。演じたシモンズは、ライミとは『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』(1999)『ギフト』(2000)でタッグを組んでおり、オーディションでこの役柄をつかんだ。コミックファンではないものの、「ジェイムソンといえば口ヒゲに角刈りで、白い歯と不機嫌な唸り声、という鮮烈な記憶があった」という。

「私はスタン(・リー)に会ったこともなければ、JJJ(J・ジョナ・ジェイムソン)のモデルがスタンであることも知りませんでした。注意深い人や賢い人なら誰でもわかることですが、JJJはスタンのコミック版なんですよね。彼(スタン)が告白してくれたんですが、自分に出演依頼がなかったことに少し嫉妬していたそうです。“だけど、あなたが演じているのを見て素晴らしいと思った”と話してくれました。本当にうれしかった、大きな賛辞をいただきました。」

当時のシモンズは「現実的で繊細、また非常に激しい役柄を演じるのが大好きだった」というが、ジェイムソン役を演じることは大いに楽しんだそう。役づくりのために『スパイダーマン』のコミックを読み込むうち、「コミックのページから飛び出してきたようなエネルギーと、プレストン・スタージェス(注:ハリウッド黄金期のスクリューボール・コメディ映画監督)のようなリズムと雰囲気が必要なんだ」と興奮を覚えたことを明かしている。

シモンズ演じるジェイムソンは、のちにトム・ホランド主演の版『スパイダーマン』シリーズにも再登場。ユニバースが異なるため別人の設定ではあるものの、シモンズの提案で、ライミ版のテイストを継承したジェイムソン像となった。

ちなみにシモンズは、ライミ版『スパイダーマン』3部作こそが「マーベルの現在を築いた」のだと断言。「スパイダーマンはごく普通の子どもで、ひょんなことからスーパーヒーローになったけれど、実生活では普通の子どもでいたいと思っている。[中略]彼(ライミ)はスパイダーマンの映画ではなくピーター・パーカーの映画を作り、観客に親近感を抱かせたんです」と分析している。

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