時刻、心拍、気温。知りたい数字がいっぱい
Photo: Artem Golub - Gizmodo US

小石みたいな、まあるいウォッチ…のPixelに、4mm大きなお兄ちゃんができました。

シンプルすぎた初代、リベンジをかけた第2世代から1年。今週発表されたGoogle(グーグル)最新のスマートウォッチ「Pixel Watch 3」では、センサーを増やしたことによる文字盤の面積拡大が注力ポイントです。

従来の41mm版に加え、45mm版も登場。どちらもベゼルは前より細くなっていて、その分盤面サイズが大きくなりました。45mm版は40%増、41mm版ですら16%も増えてるんだって。

面積がデカくなった割には手首に負担はかからなくて、つけてみたら45mmでちょうどいい感じ。マンモスサイズのSamsung(サムスン)Galaxy Watch Ultraよりはるかに快適に感じました。

回転クラウンとLサイズ画面の組み合わせで、アプリや機能の選択や実行がラクにできるのも好感が持てます。

Photo: Artem Golub - Gizmodo US
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気になるお値段は?

インフレの折、価格は微アップです。41mm版が350ドル(日本国内価格:5万2800円)、45mm版が450ドル(同5万9800円)。LTEのプランを加えると、それも別にかかるしね。

ハンズオンでは両サイズのPixel Watch 3にいろんなバンドをつけて試してみました。Pixel Watchは側面がなだらかな傾斜になっているのが、面積的にもったいない気がしていたのですが、その不満もベゼルが16%細くなったことで解消です。

41mm版の場合、バンドはPixel Watch 2と共通で使えますが、45mm版は45mm専用のを買わなきゃダメ。

ピーク輝度が2倍にUP

両サイズともディスプレイにはGoogle独自のOLEDスクリーン「Actua」を採用しており、最低1ニトからピーク輝度2000ニトまでの表現が可能です(前はピーク輝度1000ニトだった)。映画館とかでは画面が暗〜くなるので、周りの邪魔にならないし、直射日光の下でも余計な操作をすることなく使えます。本当かどうかは後日テストしてみますね。

手首でドアホン

1〜60Hzの可変リフレッシュレート対応で、防犯カメラの確認も効率よくできます。発表イベントでは、Google Homeのシステムを開いて、玄関先に取りつけたNestドアベル経由で配達員さんと映像でおしゃべりしてました。ひゃ〜。こんなちっこい画面より、スマホ連動ドアホンのほうが細かくチェックできるっちゃできるけど、それでも手首でやりとりできるのは新しいですよね。

センサーは去年と一緒

センサーは昨年のPixel Watchと同じ。ただし心拍数読み取り精度は高まり、ランニングのペース配分の測定も改善しました。BMWやミニクーパーのスマートキーにも使えるみたい。

目玉の機能

注目機能は、やっぱり従来有料だったFitBitの体調管理・有酸素運動負荷追跡の機能が無料で使えることですかね(以下の動画でも触れている)。前日ハードだったら今日はスロー、といった身体に無理のかからない状態に保てます。

過去1週間・前夜の体調に基づき、身体の状態を毎朝ブリーフィングしてくれる新機能「Morning Brief(朝のブリーフィング)」もできました。これ以上ヘルスデータが増えると消化不良になっちゃいそうだけど。

ランナーが喜ぶスマウォ

あとPixel Watch 3では、ランニングのルーティーンも組めちゃいます、ウォームアップからクールダウンまで込みで。

もちろん有料のFitbit Premiumに入れば、特定のランニング測定値を細分化したり、達成目標を見据えたランのおすすめをAIが生成してくれたり、サブスクライバー限定の機能も使えますよ。

Lサイズを選ぶメリットは?

45mm版は420mAhのバッテリーで、41mm版の306mAhより大きめ。なのでバッテリー持ちは、Pixel Watch 2より「だいぶ長くなった」とGoogleは言ってました。具体的には省電モードで36時間、常時ONディスプレイ使用で24時間までもつみたい。

Google TVのリモコンにも使える

Pixel Watch 3はGoogle TVやPixelのカメラアプリのリモコンにも使えます。どっちも最低限の操作に限られますけどねー。Apple Watch Series 9 × iPhoneみたいに、GoogleはGoogleのエコシステムでってことかな。

決め手は「ちょっとした便利なこと」

いろいろ書いてきましたけど、スマートウォッチって何か1つでも便利なものがあれば、それが買いのポイントになるガジェットなんじゃないかと思います。

その意味で今回およん?となったのは、AIが睡眠を検知すると「おやすみ時間モード」に自動で切り替わって、画面と通知がOFFになってバッテリーを節約してくれる機能でしょうか。

あと、ワークアウト中もメディアを操作できるのも地味にうれしいです。これはGoogleのみならず、すべてのウォッチの標準になるべき。

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