チェルシーのホーム、スタンフォード・ブリッジ photo/Getty Images

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現地で試合を観戦して得られる喜びは、家で中継を見ているものとは大きく異なる。選手の傑出したプレイに驚き、ゴールが決まればサポーター仲間と肩を組んで一緒に喜ぶことができる。何より現地特有の空気感は家では味わえない。

スタジアムグルメもその1つだろう。Jリーグの各クラブのスタグルはどれも食べてみたい美味しそうなものばかりだ。

そんな現地観戦に欠かせないスタグルだが、プレミアリーグのチェルシーが出すスタグルに批判が集まっている。それがプレシーズンマッチのインテル戦で販売されたポテトフライだ。

薄切りにされたポテトフライにカレー粉をまぶしただけのスタグルをチェルシーは7.5ポンド、日本円にして約1400円で販売しており、各地のスタグルを紹介するX(旧Twitter)の『Footy Scran』は、このポテトをどう思う? と写真付きでフォロワーに問いかけた。約7000人が答えたアンケートでは半数を超える54%の人が「No Scran(※)」と回答。チェルシーはこの意見を真摯に受け止めてほしいところだ。

※Scranは食べ物や満足のいく食事を指すイギリスで使われているスラング

この投稿のリプライには「だから30人もの選手を獲得できるのか」「ポテトフライの収入が、無制限の補強に充てられている」といった毎年のように行われているチェルシーの大型補強を皮肉るコメントが散見される。もちろん冗談ではあるが、トット・ベーリーがオーナーとなってこの2年でチェルシーは移籍市場に12億ポンドを費やしており、そう皮肉られるのも無理はない。プレミアリーグの収益性と持続可能性に関する規則(PSR)に違反しているといった疑惑もあり、ポテトフライのクオリティとともに正しい方向への修正が必要となっている。