「ハリーとの挑戦は無意味じゃなかった」新体制初陣勝利の横浜FM、主将・喜田拓也に求められるタスク
天野純は「この過密日程がチーム状態を大きく左右したと思います。僕らのサッカーはどれだけフレッシュな状態でやれるかが大きいので」と苦渋の表情を浮かべていたが、この時点で13位という順位は名門として受け入れられなかったに違いない。
新体制初陣となった21日のゲームは首位を走るFC町田ゼルビア戦。6月15日にホームで対峙した際には、ハイプレスでボールポゼッションを寸断しようとする相手の術中にはまり、1-3で敗れている。
「町田は前からのプレスも激しく、強度の高いチーム。それを把握しつつ、怖がらないでボールを受けること、みんながつながって動くことを共有し、マリノスらしさを出そうと意識して入りました」とキャプテンの喜田拓也は気合を入れた。
キューウェル監督時代は中盤を逆三角形にする4-1-2-3がベースだったが、ハッチンソン監督は昨季までの4-2-3-1に戻して試合をスタート。それが喜田ら中盤の連動性をスムーズにした側面は確かにあっただろう。
「これまでと変えたところはそこまで多くないけど、一緒にやる選手の良さを引き出したいという思いは常にある。良い判断ができれば、絶対にチームのプラスになるので、しっかりと責任を持って進めました」と喜田は確実に周囲を動かしつつ、ベストバランスを取るように仕向けていった。
そのマネージメントが奏功し、横浜FMは主導権を握る。そして30分にエウベルが昌子源からPKを誘い、アンデルソン・ロペスが確実に決めて先制。前半終了間際の43分には右サイドのスローインからパスをつなぎ、最終的には左サイドを上がった加藤蓮のクロスをファーから飛び出した天野純が合わせて2点目をゲット。横浜FMらしい連動性と流動性が光った前半の戦いぶりだった。
「全ての面で気を配って穴を作らないように、チームを前進させられるように考えました」と喜田は語ったが、立ち位置とサポートのうまさは一見の価値があった。彼自身も今季は思うように結果が出ず、悩み苦しみ続けたに違いないが、いい意味で吹っ切れたようにも感じられた。
