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名匠ロン・ハワード監督、カート・ラッセル主演の火災スリラー『バックドラフト』(1991)が、『トップガン マーヴェリック』(2021)のグレン・パウエル主演でリメイクされる可能性が浮上してきた。映画プロデューサーのブライアン・グレイザー氏が明らかにした。

『バックドラフト』は、殉職した父の跡を継いで消防士になったブライアン(ウィリアム・ボールドウィン)と、消防中尉の兄スティーブン(カート・ラッセル)を主人公に、彼らの活躍と不審な連続放火事件を描いたスリラー。ロバート・デ・ニーロ、ドナルド・サザーランドらも出演したほか、日本ではユニバーサル・スタジオ・ジャパンに以前あったアトラクションでもよく知られている。

米のインタビューにて、グレイザー氏は「(自身の率いる)イマジン・エンターテインメントは、映画館で成功する可能性の高いところで常に戦ってきました」と宣言。「ストリーミング企業やスタジオが以前よりもリスクを回避する中、1990年代後半から2000年代前半のIPがとても重要」だとして、「グレン・パウエルと進めるつもりの『バックドラフト』」をその一例に挙げた。

またグレイザー氏は、キーファー・サザーランド主演の人気ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」(2001-2014)の映画化企画も。このことにも触れて、「(現在の業界では)すでに確立された認知度の高いブランドに新たなひねりを加え、興味深いキャスティングをするものが好まれる」と述べた。ちなみに現在、スカーレット・ヨハンソンやシドニー・スウィーニーとの企画もそれぞれ動いているという。

『バックドラフト』リメイク版の進捗状況は不明で、パウエルがなんらかの契約を結んでいるのかもわからない。しかしながら、パウエルは『トップガン マーヴェリック』や『ツイスター』(1996)の新作映画『ツイスターズ』(2024)、そしてアーノルド・シュワルツェネッガー主演『バトルランナー』(1987)のエドガー・ライト監督によるに続々と出演。『恋するプリテンダー』(2023)や『ヒットマン』(2024)など、近年あまりなかったジャンル映画を蘇らせるオリジナル作品でも存在感を示してきた。『バックドラフト』をリメイクするなら、おそらく最も適任の一人だろう。

ところでオリジナル版を監督したロン・ハワードは、2023年1月に米のインタビューで「(次にリメイクするなら)『バックドラフト』がいい」と口にしていた。当時はまだ積極的に動いていなかったようだが、すでに「ブライアン・グレイザーが時々そういう話をしているので、いつか実現するかもしれません」と語られていたのである。

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