カブス・鈴木誠也(C)Getty Images

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米スポーツメディア『ジ・アスレチック』は18日(日本時間19日)、カブス鈴木誠也外野手の通訳を務める松下登威氏が解雇されることになったと伝えた。解雇理由は明らかになっていないが、関係者によるとトラブルやスキャンダルとは無関係の模様だ。

■今後は今永の通訳らがサポート

『ジ・アスレチック』は、「カブスはセイヤ・スズキの通訳を解任し、シーズン後半を見据える」という見出しを付け、記事を公開。球団関係者の「今後、マツシタ氏がスズキと米メディアとのインタビューにおいて通訳を務めることはない。カブスは組織として、(彼と)別の道を歩む決定をした」というコメントを紹介した。
気になるのは解雇に至った理由だが、大谷翔平投手(ドジャース)の通訳だった水原一平被告が関わったようなスキャンダルとは無関係の模様で、球団関係者は「カブスは同様の状況には直面していない」と強調したという。
今後については、長年の球団職員であり、極東担当とビデオコーディネーターを務める正本尚人氏と今永昇太投手の通訳であるエドウィン・スターンベリー氏の2人が、鈴木をサポートしていくという。

■「わずかな人事だが大きな影響」

鈴木がメジャーに移籍してから2年半、苦楽をともにしてきた通訳の突然の解任。同メディアは「通訳交代は、わずかな人事決定ではあるが、大きな影響を持つ可能性もある」と指摘した。水原被告のようなケースはあるが、シーズン途中での通訳交代は異例で、この人事が鈴木のパフォーマンスにどのような影響を及ぼすのか、注目される。
この日は、MLB機構から来年3月18、19日にドジャースとカブスが東京ドームで開幕戦を行うと発表されたばかり。華やかな話題に影を落とさないためにも、解任理由を明らかにすべきという声も上がっている。