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【小池百合子氏インタビュー前編】東京大改革３・０で私の暮らしはどうなるの？ ７日投開票の都知事選に３期目を目指して出馬している小池百合子氏がインタビューに答えた。上京して５年目の新人女性記者が子育てへの不安、マッチングアプリへの興味、そして女性活躍への期待をぶつけた。いつもよりリラックスした小池氏の“人生のアドバイス”とは――。
――私は上京して５年目。東京で就職したけど、東京で子育てすることに不安があって、正直言うと東京で子育てはしたくないなあと
小池 その前に彼氏いるの？
――いないです（笑い）
小池 そういうチャンスはあるの？
――今のところなくて。それで子育てが不安の理由は東京の家賃が高いとか、お金がすごいかかるっていうところが不安
小池 この東京で子育てをし、すてきな方と一緒に暮らすっていう生活が普通にできるような環境を整えていくことが重要だと思っています。東京都はずっとチルドレンファーストの政策の下で進めてきました。０１８サポートというのは、０歳から１８歳まで毎月５０００円を子供に提供するもので、１つの安心になるかと。この東京は出会いがあって、結婚ができて、そして子育てができ、教育も負担なく育てられるという切れ目のないシームレスの政策を講じているのがポイントです。子育てについて経済的なサポートのシステムがあるってことをご存じない方が結構多いんですね。登録していただくとそういう情報が直接伝わるような仕組みも作っています。出産関係でいうと、アメリカやフランスなどでは大体７、８割が無痛分娩を選ばれる。ただその分少しお高いんですよ。その部分を東京都はサポートしていこうということです。大丈夫よ。（子育ては）楽しいと思いますよ。
――東京都でマッチングアプリを開発する。実際に出会えますか
小池 今の時代は出会いがマッチングアプリだったりするんですよね。東京都のアプリは、パートナーを価値観の診断テストを基にしてＡＩが選んでくれる。それから、独身証明と収入証明と本人書類の提出をお願いします。いろいろと整えていただく部分は面倒かもしれませんけれども、その分、安全だというようにご理解していただければいいと思います。一度のぞいてみたら？
――既存のマッチングアプリを使ったことがあって、向いてないなって思いました。そんな私でも使えますか
小池 大丈夫だと思いますよ。「記者自身がやってみた」で３本ぐらい記事を書いて。
――女性活躍基本条例を制定するといいますが、女性が活躍する社会を作るには何が必要か。いまだに「女性だから」「女性なのに」っていうステレオタイプな考えの人たちも多い
小池 多いよね、本当にね。ただね、少しずつかもしれないけれども、日本でも「あっ、そんな仕事に就いてるんだ」っていう女性も増えていますよね。私は知事として毎日いろんなことを決めるんですけれども、その時にどういう方向で決めていくのかっていうのは、例えば人事で同じ力がある人たちが何人かいる。その中で私はぜひとも女性に活躍してほしいなと思っています。私自身が知事として意思決定者です。その時に女性の力をもっと伸ばしたいという思いで選んでいますので、東京都にはいろんな審議会があるんですが、メンバーの半数ぐらいを女性が占めるようになった。こういう流れができていけばいいなと思います。ちなみにヨーロッパなどは明確に法律で決めちゃうんですね。日本はどこまでやるかなんですけれども、女性活躍基本条例の中で何をしたら一番意味があるのか、いろんな方々に意見も聞きながらしっかりと後押ししていきます。もったいないです。女性の力を生かさないと。
――私が活躍するにはどうしたら
小池 会社でどんな取材しますかってときに、こういうのがあるってどんどん提案すればいいんですよ？「都のマッチングアプリをやってみるっていうのをネタにしていいですか」って。面白いよね。「あっちこっち行ってこい」って言われるんじゃなくて、自分で「こういうのやりたいです」っていって提案すればいい。
――ありがとうございます
小池 その気になった？
