6回、中前適時打を放つ井坪(撮影・金居みつよし)

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 「ウエスタン、阪神6−1中日」(3日、鳴尾浜球場)

 2年目の進化を見せている。阪神・井坪陽生内野手が右に左に快音を鳴らした。二回、2死満塁では三塁への適時内野安打。四回1死では石森から右前打を放った。勢いは止まらず、六回2死二、三塁でも中前適時打をマーク。八回1死二塁では砂田から左前打で得点につなげた。

 5月21日のウエスタン・くふうハヤテ戦(草薙)以来、今季2度目の4安打。「2日間落ちていたので、修正できてよかった」。直近2試合、快音がなかった中、「(悪い時は)フォームが軽くなってしまう」と右足に力をためて、安定させることを意識。昨季は夏場に失速したが、今季は打率・319と好調を維持している。

 この日は2打点と勝負強さも見せた。和田2軍監督は「ヒットゾーンに飛ぶのは力がついてきているなあと。欲しい時に打ってくれる、そういう打者に近づきつつある」と称賛。続けて、「守備も相当成長している。走塁も非常に興味を持っている。3拍子で勝負しないといけない選手だから」と成長に目を細めた。

 豊田、野口らが1軍昇格したが、「今年はまず最後まで好調を維持できれば。その中で呼んでもらえたら」と気負いはない。走攻守でレベルアップし、1軍の舞台に近づいていく。