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6月はジューンブライド。そこで日刊SPA!では反響の大きかった記事の中から厳選した、とんでも結婚式ベスト3。またまた反響多く追加でベスト5まで発表します。第5位の記事はこちら!(集計期間2018年1月〜2023年12月まで 初公開2019年10月25日 記事は取材時の状況) *  *  *

 近年、ジューン・ブライドの6月よりも気候的にフォーマルウェアでも過ごしやすい11月に結婚式を挙げるカップルが増えている。今年も様々なカップルが式を挙げるであろうが、「人生の晴れ舞台に危うく離婚問題になりかけた」と話す男がいる。

「招待者リストはしっかりと確認したほうがいいですよ……」

◆なんであいつが式にいる!?

 消えそうな声で話すのは、神奈川県に住む会社員の岸谷一成さん(仮名・31歳)。ちょうど昨年の11月に結婚式を挙げたという新婚の岸谷さん。

「去年の結婚式、僕は仕事がちょうどバタバタしている時期で式の準備はほとんど嫁任せだったんです。最近は友人の招待客は招待状を送らずLINEでも良いそうなので、僕は自分の友人だけ出勤確認をとって、後はすべて嫁に任せていました」

 仕事の忙しさも相まって、新婦側の招待客リストにさっと目を通しただけだと話す岸谷さん。そして、式当日がやってきた。

「結婚式は問題なく終わりました。その後披露宴へと流れ、乾杯の挨拶、ケーキ入刀……と順調に進んでいきました。友人スピーチでは学生時代のサッカー部の親友の話に笑いが起きたり、このときはまだ僕も楽しい気持ちで過ごしていたんです。その後、料理を少し食べてゲストのテーブルを回る歓談の時間になったのですが、嫁の友人のゲスト席にどこか見覚えのある女性が座っていることに気付いたんです」

 なんとその女性は、岸谷さんが昔付き合っていた女性だったという。

「そこには20代前半の頃に同棲していた元カノのユミ(仮名)が座っていたんです。なんでユミがここに!? と思いましたが、どうやら嫁とは学生時代からの付き合いだそう。社会人になってからはほとんど連絡をとっていなかったそうで、お互い僕と付き合っていたのは知らなかったそうでした。そういえば、招待客リストに名前が載っていたような気はするけれど、よくある名前だったので同姓同名ぐらいにしか思っていなく嫁にも深く聞かなかったんです。

 ユミは一瞬、僕の顔をチラッと見ましたが、すぐに嫁のほうに見て『結婚おめでとう!』と挨拶していました。僕も当然ユミのことは嫁に話していなかったので、その瞬間、心臓がバクバクして冷や汗が滝のように流れてきましたね……」

◆二次会にも元カノが…余興のビンゴで絶体絶命

 その後、式の間は元カノのユミさんのことで気が気でなかったと語る岸谷さん。そして式は終わり、一同は二次会へと移った。

「なんと、二次会にまでユミがやってきたんです。普通、来ませんよね? 正直、僕も帰りたい気分でしたがさすがにできず、微妙な気持ちのまま二次会がスタートとしました。二次会は立食だったのでなるべくユミの近くに行かないようにと、男友達の輪の中を離れないようにしていたんです」

 だが、その後余興の時間が来てしまい岸谷さんは壇上へ上がることとなった。

「余興はビンゴだったんです。ビンゴが当たった人には新郎の友達には嫁が、新婦の友達には僕から景品を渡すことになっていました。頼むからユミに当たるなよ……と願いながらビンゴが始まりました。やがて1等、2等……とビンゴが当たる中、ついにそのときが……。『ビンゴー!』とユミの元気な声が聞こえてきて、『じゃあ、こちらへー!』という進行役の友人のマイクとともに、ついにユミと対面してしまったのです」