牛(2022年3月28日撮影、資料写真)。(c)Daniel LEAL / AFP

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【AFP=時事】英イングランド、サリー(Surrey)州でこのほど、迷い牛を捕まえるために警察が車ではねたことが、物議を醸している。警察は16日、調査が終わるまで、車を運転していた警察官を本来の業務から外したと明かした。

 騒動があったのは14日夜。イングランド南部の小さな町ステーンズアポンテムズ(Staines-upon-Thames)の住宅街に牛がいるとの通報があった。

 サリー州警察は16日、牛をはねた車を運転していた警察官は「調査結果が出るまで、外勤から外された」と発表した。

 サリー州警察の幹部は「われわれの対応が人々に心痛を与えたことはよく理解している。徹底的な調査に尽力することを約束する」と述べた。

 ソーシャルメディアや英メディアに掲載された動画などからは、警察車両が牛を2度はね、頭部と上半身が車のフロント部の下に引っかかり、牛が動けなくなっている様子が分かる。

 ジェームス・クレバリー(James Cleverly)内相はX(旧ツイッター)に「このような行為が必要だったとは思えない。徹底的かつ緊急の説明を求めた。不必要に手荒だったように見える」と投稿した。

 警察は15日、複数回にわたり牛を捕まようと試みたが失敗したため、市民の安全を考慮した上で、警察車両を使って牛の行く手をふさぐ決定をしたと述べた。

 はねられたのは「ボー・ルーシー」という名の10歳の雌牛。捕獲されたボー・ルーシーは獣医師の診察を受けた後、飼い主に引き渡された。飼い主によると「元気になってきている」という。

【翻訳編集】AFPBB News

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