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“トム走り”といえば、トム・クルーズが映画の中で見せる走り方の愛称だ。特に『ミッション:インポッシブル』シリーズでは、作品を重ねるごとにトムの走行フォームが確立。全力疾走するトム・クルーズと聞けば、背筋を伸ばし、両手を開いた腕を前後に大きく振って走る彼の姿が容易に思い浮かぶことだろう。

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』┃©2023 PARAMOUNT PICTURES.

ハリウッドでは、この“トム走り”がある種の教材になることがあるのだという。こう語るのは、「Mr. & mrs. スミス」のドラマリメイク版(2024)で ジェーン・スミス役を演じるマヤ・アースキンだ。

アースキンはこのドラマでさまざまなアクションを披露しており、その中には繁華街を全力で駆け抜けるシーンも含まれる。しかしアースキン、走るのは苦手で、長年の喫煙習慣が祟って肺活量も乏しいのだそう。

夫マイケル役のドナルド・グローヴァーと一緒に走るシーンもあるのだが、グローヴァーの方は足が速い。アースキンはついていけないため、相手役にペースを落としてもらって併走するほどだというから、本当に速く走るのは不得意なのだろう。

そんな時、役に立ったのが“トム走り”のフォームだ。「トム・クルーズが走る時の手(の振り方)について教わりました」とアースキンは米に話している。つまりハリウッドでは、走りが苦手な俳優はトム・クルーズの走り方を真似する、というセオリーが密かに出来上がっているのかもしれない。

トム走りの結果は効果てきめん。「やってみると、本当に足が速いように見えるんです」とアースキンは実感を話している。

速く走れるように見せかけたいのなら、トム走りを真似てみよう。フォームを確認したい方は、パラマウント・ピクチャーズによる以下のコンピレーション映像が役に立つだろう。

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