ネーションズリーグでトルコに勝利した日本代表【写真:Getty Images】

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トルコとの開幕戦で激勝

 バレーボールのネーションズリーグ(NL)女子1次リーグが15日(日本時間16日)、トルコ・アンタルヤで開幕。世界ランキング9位の日本は同1位で開催国のトルコにフルセットの末に競り勝ち、白星発進した。エースで主将の古賀紗理那が31得点の大活躍でチームを牽引。海外メディアにも驚きが走り「ファンタスティック・コガが番狂わせを引き起こした」と絶賛している。

 序盤から接戦となった第1セットは途中、6連続得点でリードを広げて25-23で日本が先取すると、第2セットも25-21で勝利に王手。第3、4セットはトルコの逆襲を受けて23-25、20-25で落とした。勝負の最終セット。立ち上がりの3連続失点を跳ね返し、4連続ポイントから流れをつかむと、15-11で競り勝ち、完全アウェーの中で世界1位を撃破する最高の滑り出しを見せた。

 初日から生まれた番狂わせを海外メディアも報道。スイスバレーボール専門メディア「バレーボール・ワールド」は「ファンタスティック・コガがトルコ相手に番狂わせを引き起こした」との見出しで記事を掲載した。

 本文では「日本は前回優勝国であり、開催国である世界最高のチーム、トルコを水曜日の夜アンタルヤにて打ち負かして最初の大番狂わせを実現した」と報じた。エース古賀の活躍ぶりについても「耳をつんざくような1万人近くのトルコファンの声援の中、31得点を量産し、実に勇気を与えるパフォーマンスでチームを勝利に導いた」と称えた。

 パリ五輪のバレーボール女子は出場12枠のうち、すでに7チームが決まっている。まだ出場権を獲得していない日本は、今大会1次リーグ終了時の6月17日付の世界ランキングで、五輪出場権の獲得チームを除く、アジア最上位の成績などの条件を満たせば7大会連続での出場が決まる。

 記事でも「この結果によりFIVBの世界ランキングの9.9ポイントがトルコから日本の手に渡った。これはパリ五輪の出場権を獲得していないアジアのチームにとってとても重要なものだ。日本はドミニカ共和国を追い抜き、8位にランクインし、同様にまだオリンピック出場権を得ていない7位のイタリアとの差を縮め、反対に10位に位置するオランダとの差を広げた」と日本にとって貴重な勝利だったことも記している。

 日本は次戦、現地16日にブルガリアと対戦する。

(THE ANSWER編集部)