コスパに加え、使い勝手のよさや信頼度もますます向上中の、スーパーのPB(プライベートブランド)。ここでは、PBのおトクな最新ニュースと、イオン、セブン&アイグループ、西友、ドン・キホーテの人気4ブランドのPB商品「キムチ」を、料理家のほりえさちこさんと食文化研究家でPBマニアのスギアカツキさんに食べ比べてもらった様子を紹介します。

物価高時代の頼れる存在。PBの最新トレンド

「今やPBは、単に『安いから』ではなく、『求めていた商品だから』買い求める人が大半です」と語るのは食文化研究家のスギ アカツキさん。

「PBは消費者のニーズを追求した企業努力の結晶そのもので、間違いない商品ばかり。原材料やデザインなどクオリティーの高い海外PBの傾向に近づいています。今後ますます多様化、拡大化するPB商品に今こそ注目してみてください!」(スギ アカツキさん・以下同)

●コスパのいい国産原料のPBが増加中

食の安心・安全を求める消費者の声に応えて続々登場。

「最近は野菜や果物を中心とする生鮮品のPB品も増えており、有機栽培やつくり手の顔がわかるものも増加中です」

●「ステルス値下げ」の商品を要チェック

値上げラッシュのなか、消費者のためにこっそり値下げや増量に踏みきる商品も!

「パッケージ変更や“見直しました”の告知がある商品は、値下げの可能性が高く注目です」

●冷凍食品の進化が止まらない

とくにラーメンやパスタなどの冷凍麺は、お店レベルの味と話題に。

「今年は、価格変動が少ない冷凍野菜にも注目。同じ野菜でも産地や切りかた別に売られているものもあります」

●トレンドやニーズをいち早く捉えた商品多数

企業がじかに企画しているため、商品化が早いのもPBの特徴。

「そのため流行の味や異国の新しい味が、まずPBで登場するケースも。PBから食のトレンドがわかりますよ」

PB商品のキムチを本音で食べ比べ!

料理家のほりえさちこさんと、PBマニアのスギ アカツキさんが、イオン、セブン&アイグループ、西友、ドン・キホーテの人気4ブランドのキムチを本音で食べ比べ! 「辛さ」「コク」「食感」のレベルを、5段階で評価します。

ちなみに、キムチは「ESSE読者がよく買う総菜No.1」なんですよ。

●ほりえさんのイチオシ。濃厚な味わいの「西友」

【辛さ】レベル5
【コク】レベル5
【食感】レベル4

エビの塩辛やホタテエキスを使用し、低温熟成。

「辛さがしっかり感じられて濃厚な味わい。本場感あり!」(ほりえ)

「スッキリ、力強い味。においが漏れにくい容器も◎」(スギ)

・韓国直輸入 白菜キムチ 300g \386(西友)

●スギさんのイチオシ。辛すぎず食べやすい「イオン」

【辛さ】レベル2
【コク】レベル3
【食感】レベル3

「国産白菜使用で安心。『辛すぎないキムチが欲しい』というニーズにしっかり応えてくれています」(スギ)

「あっさり軽くて、食べやすい。浅漬けっぽさも」(ほりえ)

・和風キムチ 乳酸菌入り 550g \321(イオン)

●料理に合わせやすい「ドン・キホーテ」

【辛さ】レベル4
【コク】レベル3
【食感】レベル2

「個性が強いので、脂ののった肉と相性がよさそう」(スギ)

「チゲや炒め物に入れても。それにしてもコスパよすぎ!」(ほりえ)

・ごはんによく合う!驚旨キムチ 100g×2パック \193(ドン・キホーテ)

●辛みと酸味のバランスがいい「セブン&アイグループ」

【辛さ】レベル3
【コク】レベル4
【食感】レベル4

「食べきりサイズで便利。辛みや酸味のバランスもちょうどいい」(ほりえ)

「日本人が好きな味に仕上がっていて、さすが」(スギ)

・本場韓国産キムチ 80g \181(セブン&アイグループ)

 

ESSE6月号では、このほかにもスーパーマニアや読者が愛してやまない商品をブランド別にご紹介。料理家&スーパーマニアのヨーグルトや調味料の食べ比べにも注目です。